胴絞

胴絞（どうじめ）

胴絞は、格闘技における絞め技の一種であり、相手の胴に自分の両足を巻き付けて締め付けることで、相手を苦しめる技です。主に、ガードポジションや相手の背後から仕掛けられます。

概要

胴絞は、自分の両脚で相手の胴を挟み込み、足首を絡ませて締め付けることで、相手の呼吸を困難にしたり、内臓を圧迫したりする効果があります。より締め付けを強めるために、ガードポジションから自分の両脚の裏側で相手の背中を抱え込み、両手を組んで絞める方法もあります。

柔道においては、講道館や国際柔道連盟 (IJF) で正式な技として認められていますが、両足を伸ばした状態での胴絞は危険であるとして禁止されています。IJF略号はDOJ/P11です。

各種格闘技における胴絞

柔道

柔道における胴絞は、絞技の一つであり、固技に分類されます。しかし、両足首を組んで両脚を伸ばした状態での胴絞は、1916年から柔道のルールで禁止されています。

この禁止の理由は、力が強い者が本気で締め付けた場合、タップアウトが困難になるためです。相手が痛みを我慢して長時間耐え続けた場合、内臓などに後遺症が残る危険性があるため、安全性を考慮して禁止されました。

その他の格闘技

柔術ファイティングシステム: 柔道と同様に、胴絞は禁止されています。
ブラジリアン柔術: ガードポジションからの胴絞は、国際ブラジリアン柔術連盟 (IBJJF) において、ジュブナイル (U18) 以下や白帯の選手には禁止されています。国際柔術連盟 (JJIF) では、U16以下に加え、2022年からは白帯の選手にも禁止されるようになりました。
サンボ: 両脚を伸ばさなくても、強く締め付けると反則となります。
プロレス、総合格闘技: 寝技を伴うこれらの格闘技では、胴絞に対する制約は比較的少なく、試合でよく見られます。

このように、胴絞は格闘技の種類やルールによって、扱いが大きく異なります。柔道のように安全性を重視する競技では禁止されている一方で、プロレスや総合格闘技のように、より自由なルールが適用される競技では、戦略的な技として活用されています。

外部リンク

* 胴絞｜柔道チャンネル

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