臨川寺 (関市)

臨川寺（りんせんじ）は、岐阜県関市小屋名に位置する黄檗宗の寺院で、万亀山という山号を持っています。この寺院は、岐阜県内における最古の黄檗宗寺院であり、中濃八十八ヶ所霊場の第十七番札所としても知られています。

歴史

臨川寺の歴史は、元和3年（1617年）に、小屋名村の豪族であった亀山雅利（喜多嶋惣右衛門雅利）によって臨済宗の寺院として創建されたことに始まります。その後、万治3年（1660年）には、亀山雅親と今井宇左衛門が潮音道海を招き、黄檗宗の寺院へと改宗しました。この改宗の際には、中興開山として隠元隆琦が勧請されています。

弘化元年（1844年）には、火災により堂宇が焼失するという災難に見舞われましたが、安政元年（1854年）には十二世の指月和尚によって再建されました。この再建によって、寺院は再びその姿を取り戻し、今日に至っています。

また、臨川寺は、末寺である常楽寺が無住となり、管理者が不在となったため、常楽寺が所蔵していた重要な文化財を移管されています。これらの文化財には、木造菩薩像、地蔵菩薩像、阿弥陀如来像などが含まれており、寺院の歴史的価値を高める重要な要素となっています。

臨川寺は、その長い歴史の中で、宗派の変更や火災による焼失、そして再建という様々な出来事を経験してきました。しかし、その度に寺院は困難を乗り越え、地域の人々にとって心のよりどころとして、また歴史と文化を伝える場所として、その役割を果たし続けています。

参考文献

『新修関市史 通史編 近世・近代・現代』 関市 p.459 平成11年

外部リンク

公式ウェブサイト

脚注

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