自由インド太平洋連盟

一般社団法人自由インド太平洋連盟

一般社団法人自由インド太平洋連盟（Free Indo-Pacific Alliance Inc.）は、チベット、ウイグル、南モンゴル、台湾、インド、日本などの人権活動家によって構成された国際ネットワークです。その目的は、中華人民共和国を率いる中国共産党政権に対抗することにあります。本部は日本の東京都に置かれています。

概要

2018年10月26日、日本の国会内で結成大会が開催されました。会長には、世界ウイグル会議の前総裁であるラビア・カーディルが就任しました。彼女は、「中国の支配下にある諸民族、中国の覇権の脅威にさらされている周辺諸国、そして中国の脅威を感じている全ての国や地域と団結し、共通の敵である中国共産党を打倒しなければならない」と述べています。

連盟は、役員と各国代表によって構成されています。ただし、ベトナム代表は準備委員のまま正式メンバーには登録されていません。また、準備委員会で香港代表として登録されていた陳浩天（香港民族党 召集人）は、結成大会直前に香港政府から活動禁止命令を受けたため、正式発足には参加できませんでした。同様に、ウイグル代表の一人として登録されていたトゥール・ムハメット（日本ウイグル連盟 会長）は、ラビア・カーディルの来日を妨害する活動を行ったため、「ラビア・カーディル日本代表」の役職を解任され、連盟の結成には加わっていません。

結成大会には、アメリカから満州国亡命政府を名乗る活動家がオブザーバーとして参加し挨拶を行いましたが、連盟との組織的な関係はありません。

主な活動

出版活動: 2019年6月には、チベット代表テンジン・ツンドゥの詩集「独りの偵察隊」が邦訳出版されました。
国際会議: 2019年6月に大阪で開催されたG20サミットに合わせて、J20実行委員会を組織し、記者会見やデモ行進を行いました。この実行委員会には、ラビア・カーディル（連盟 会長）、ショブチョード・テムチルト（連盟 副会長）、石井英俊（連盟 副会長）らが関わっています。
チベット支援: 2019年11月にインドのダラムサラで開催された第8回チベット支援団体国際会議に、連盟の役員や代表が参加しました。
北京オリンピックへの抗議: 2021年2月、石井英俊とチメド・ジャルガルが日本外国特派員協会で記者会見を開き、人権状況の改善がないまま開催される北京オリンピックに抗議する声明を発表しました。これが日本国内における北京オリンピックボイコット運動のきっかけとなりました。
人権問題への取り組み: 石井英俊は「インド太平洋人権問題連絡協議会」の事務局長に就任し、中国における人権弾圧を非難する国会決議を求める活動を行っています。
天安門事件追悼集会: 2022年6月、台湾代表の曾建元が、国家安全維持法のために香港で開催できなくなった天安門事件追悼集会を台北で開催しました。
CPAC Fukuoka: 2023年7月、副会長の石井英俊がCPAC Fukuokaで講演を行いました。
書籍出版: 2024年9月、石井英俊が初の著書『やがてロシアの崩壊がはじまる』を出版しました。
ロシア後の自由な民族フォーラム: 2024年10月、台北で開催された第12回ロシア後の自由な民族フォーラムで、石井英俊と曾建元がスピーチを行いました。

役員

会長: ラビア・カーディル（世界ウイグル会議 前総裁）
副会長:
ショブチョード・テムチルト（南モンゴルクリルタイ 会長）
ラハギャリ・ナムギャル・ドルカ（チベット亡命議会議員）
石井英俊（元 NPO法人夢・大アジア 理事長）

主な各国代表

テンジン・ツンドゥ（チベット：作家）
タシ・ツェリン（チベット：チベット台湾人権ネットワーク 代表）
ウミット・ハミット（ウイグル：ラビア・カーディル ヨーロッパ・台湾代表）
メメティミン・イェラ（ウイグル：オーストラリア東トルキスタン協会 会長）
チメド・ジャルガル（南モンゴル：南モンゴル クリルタイ 副会長）
オルホノド・ダイチン（南モンゴル：南モンゴル クリルタイ 幹事長）
曾建元（台湾：華人民主書院）
ビジャイ・クランティ（インド：ヒマラヤ・アジア研究センター）
佐藤誉司（日本：人権活動家）

関連項目

内モンゴル人民革命党粛清事件
蒙古聯合自治政府
東トルキスタン亡命政府
チベット亡命政府
内モンゴル人民党
内モンゴル独立運動
チベット独立運動
東トルキスタン独立運動
日本ウイグル協会
世界ウイグル会議
ミャンマー難民
民主派 (香港)
満洲国政府 (政治団体)
反中・反共
自由で開かれたインド太平洋戦略
* アジア主義

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