臼澤みさき

臼澤みさき：故郷を歌う歌姫、そして「AFTER I DIE」へ

臼澤みさきは、1998年10月8日生まれ、岩手県上閉伊郡大槌町出身の歌手です。本名は臼澤岬。幼少期から民謡を学び、数々のコンクールで優勝。その才能を開花させました。2012年にはテイチクエンタテインメントから「故郷（ふるさと）～Blue Sky Homeland～」でメジャーデビューを果たし、以降、透明感のある歌声と故郷への想いを込めた楽曲で多くの人々を魅了しました。

東日本大震災を乗り越えて

小学校6年生の時に東日本大震災を経験。家族や自宅は無事だったものの、父親の勤務先が津波で流され、親しい後輩を亡くすという悲しい出来事がありました。しかし、彼女は民謡教室の仲間と共に避難所を慰問し、歌で被災者を励ます活動を続けました。この活動がテレビで取り上げられたことが、デビューのきっかけとなりました。

歌手としての活動

デビュー後、「名前」「八重の風」「さんさ里唄」「SHINE north」「鳥になりたい feat. 江崎とし子」「花は咲く～盛岡2016～」など、数多くのシングルやアルバムをリリース。透明感あふれる歌声と、故郷への深い愛情が込められた楽曲は、多くの人々の心を打ちました。2016年には、NHK杯フィギュアスペシャルエキシビションで「花は咲く」が使用され、荒川静香、羽生結弦らトップスケーターたちの演技を彩りました。

大学進学と活動休止、そして「AFTER I DIE」へ

2017年3月、高校卒業と同時に所属事務所との契約を終了。千葉商科大学へ進学し、学業に専念するため活動を休止しました。しかし、音楽への情熱は消えることなく、2021年には「AFTER I DIE」名義でYouTubeチャンネルを開設し、自作曲やカバー曲を発表するようになりました。「AFTER I DIE」というアーティスト名には、「自分がいなくなった後も、ここに残る音楽を」という強い願いが込められています。

「AFTER I DIE」としての新たな挑戦

「AFTER I DIE」としての音楽は、これまでのイメージとは異なり、よりパーソナルで内省的な世界観を表現しています。作詞・作曲を自ら手掛け、ロックやエレクトロニカなどの要素を取り入れた楽曲は、新たなファン層を開拓しています。2023年には配信限定シングル「ΩID」をリリースし、その独創的な世界観をさらに深化させています。

臼澤みさきのこれから

民謡歌手としてデビューし、東日本大震災を乗り越え、新たな音楽の道を切り開いている臼澤みさき。彼女の歌声は、故郷への愛、人々の心を癒す力、そして未来への希望に満ち溢れています。「AFTER I DIE」としての活動を通して、彼女はこれからも自身の音楽を追求し、新たな表現に挑戦し続けるでしょう。今後の活躍から目が離せません。

ディスコグラフィ
臼澤みさき名義
シングル、アルバムについては、上記記載の通り
AFTER I DIE名義
ΩID（配信限定、2023年）

受賞歴
2010年：青少年みんよう全国大会 みんようグランプリ大賞
2011年：外山節全国大会 少年少女の部 優勝
2011年：南部牛追唄全国大会 年少者の部 最優秀賞
2012年：日本有線大賞 新人賞
2012年：日本レコード大賞 新人賞
2013年：日本ゴールドディスク大賞 ベスト演歌／歌謡曲ニューアーティスト

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