興和川崎東口ビル

興和川崎東口ビルは、神奈川県川崎市川崎区にそびえ立つ高層建築です。1988年に、JR川崎駅東口の南側に位置する三菱電線工業川崎工場跡地において、興和不動産（現・日鉄興和不動産）によって建設されました。

竣工当初は、隣接する日本アイ・ビー・エム川崎ビル（現・JMFビル川崎01）とともに、日本アイ・ビー・エムが主要な拠点として使用していました。しかし、2005年以降は東芝情報システムが全フロアを賃借し、現在に至ります。

JMFビル川崎01もまた、興和川崎東口ビルと同様に松田平田設計が設計を手掛けた建築物であり、外壁の色合いを統一することで、両ビル間に調和のとれた景観を作り出しています。中層階に設けられたピロティは一般に開放されており、川崎駅前から川崎ルフロンを経由してUR賃貸住宅「サンスクエア川崎」に至るまで、車道との平面交差を避けた歩行者専用の動線を形成しています。

このビルは、建設当時から本格的なインテリジェント対応事務所ビルとして計画され、特に9フロア分は電算機械室としての使用を想定した設計が施されました。これにより、高度な情報処理に対応できる環境が整えられています。

その優れた建築設計は高く評価され、1988年には神奈川県建築コンクール賞を受賞しています。

関連項目

* 興和川崎西口ビル：川崎駅西口に位置する、かわさきテクノピア内にあるオフィスビル。

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