興研

興研株式会社について

興研株式会社（KOKEN LTD.）は、1943年（昭和18年）5月に創業した日本の防塵マスクメーカーです。長年にわたり、作業現場における安全と健康を守るための製品を提供し続けています。

主な事業内容

同社の主力製品は、防塵マスクです。この分野では、長年の経験と技術力を活かし、多様なニーズに対応した製品を開発・製造しています。また、防毒マスクや送気マスクといった呼吸用保護具も幅広く手掛けており、様々な作業環境における安全確保に貢献しています。

さらに、マスク事業以外にも、独自の技術を応用した製品開発を行っています。その一つが、強酸性水生成装置「オキシライザ」です。これは、高い殺菌効果を持つ強酸性水を生成する装置で、医療現場や食品加工現場などでの衛生管理に役立っています。また、全自動内視鏡洗浄消毒装置「鏡内侍（かがみないし）」は、内視鏡の洗浄・消毒作業の効率化と安全性の向上に貢献する製品として、医療現場で広く導入されています。

同社は、これらの製品を製造する工場や製作所を「テクノヤード」と呼称しており、技術開発と生産体制の強化に努めています。

沿革

興研株式会社の歴史は、1943年（昭和18年）に酒井義次郎が興進会研究所を創業したことに始まります。その後、1952年（昭和27年）に株式会社興進会研究所を設立し、法人化しました。1963年（昭和38年）には、現在の社名である興研株式会社を設立しました。1985年（昭和60年）には、株式会社興進会研究所と株式会社二宮製作所を吸収合併し、事業規模を拡大しました。

株式市場においては、1986年（昭和61年）に日本証券業協会に店頭売買銘柄として登録されました。その後、2004年（平成16年）12月には、株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場しました。2010年（平成22年）4月には、ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ市場に上場しました。そして、2013年（平成25年）7月には、大阪証券取引所と東京証券取引所の合併に伴い、東京証券取引所JASDAQ（スタンダード）に上場しました。2022年（令和4年）4月には、東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQからスタンダード市場に移行しています。

これらの変遷を通じて、興研株式会社は、常に時代に合わせて変化を続け、成長を遂げてきました。

拠点

興研株式会社は、本社を東京都千代田区に置いています。また、製品の製造・開発拠点として、以下のテクノヤードと研究所を設けています。

狭山テクノヤード（埼玉県狭山市）
群馬テクノヤード（群馬県みどり市）
所沢テクノヤード（埼玉県所沢市）
中井テクノヤード（神奈川県足柄上郡中井町）
* 飯能研究所（埼玉県飯能市）

これらの拠点を活用し、製品の開発から製造、販売まで一貫した体制を構築しています。

まとめ

興研株式会社は、防塵マスクを主力とする呼吸用保護具の専門メーカーとして、長年にわたり日本の産業界を支えてきました。また、医療機器分野にも進出し、強酸性水生成装置や内視鏡洗浄消毒装置など、人々の健康と安全に貢献する製品を提供しています。今後も、培ってきた技術力と開発力を活かし、社会のニーズに応える製品を提供し続けることが期待されます。

外部リンク

興研株式会社 公式サイト

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