舟状骨

舟状骨（しゅうじょうこつ）について

舟状骨は、四肢動物の前肢（手）と後肢（足）に存在する短骨の一つです。ラテン語では、手の場合は scaphoideum、足の場合は naviculare と呼ばれます。ヒトの場合、左右の手足にそれぞれ1本ずつ存在し、重要な役割を担っています。

手の舟状骨

手の舟状骨は、手根骨の一部として、手首の安定性と運動に大きく貢献しています。具体的には以下の骨と関節を形成しています。

大菱形骨、小菱形骨、有頭骨：手根中央関節を構成し、手首の動きを滑らかにします。
月状骨：手根間関節を構成し、手首の安定性を高めます。
橈骨：撓骨手根関節を構成し、前腕との連結を担います。

また、舟状骨からは以下の筋肉が起始します。

短母指外転筋：親指を外側に開く動作に関与します。

現時点では、舟状骨に停止する筋肉に関する情報は見つかりませんでした。

足の舟状骨

足の舟状骨は、足根骨の一部として、足のアーチ構造の維持に重要な役割を果たしています。以下の骨と関節を形成します。

内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨：楔舟関節を構成し、足の甲の安定性を高めます。
距骨、踵骨：距踵舟関節を構成し、足首の動きを滑らかにします。

足の舟状骨に起始する筋肉に関する情報は見つかりませんでした。

舟状骨には以下の筋肉が停止します。

後脛骨筋：足首を内側に曲げる動作や、足のアーチを支える役割を担います。

まとめ

舟状骨は、手足の重要な部分であり、様々な骨や筋肉と連携して、複雑な動きを可能にしています。その構造と機能を知ることは、人体理解を深める上で非常に有益です。

参考文献

原著 森於菟 改訂 森富「骨学」『分担 解剖学1』（第11版第20刷）金原出版、東京都文京区、2000年11月20日、19-172頁。ISBN 978-4-307-00341-4。
原著 森於菟 改訂 森富「骨学」『分担解剖学1』、19-172頁。
原著 森於菟 改訂 森富「靭帯学」『分担解剖学1』、173-248頁。
原著 森於菟 改訂 大内弘「筋学」『分担解剖学1』、249-437頁。

関連項目

人間の骨の一覧

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