船山浩志

船山浩志

船山浩志（ふなやま ひろし）は、1935年1月16日に東京府で生まれ、2016年9月7日に心筋梗塞のため81歳で亡くなった、日本のバレーボール選手、指導者です。

生涯

早稲田大学でバレーボール選手として活躍し、1958年に同大学を卒業後、1960年にヤシカ本社バレーボール部創設と同時に監督に就任しました。

1966年8月6日、第5回世界選手権兼第5回アジア大会全日本代表選手選考会でのヤシカ - 日紡貝塚戦は、日本バレーボール史に残る試合として知られています。船山監督率いるヤシカが、当時258連勝中だった日紡貝塚をセットカウント3-2で破り、連勝記録をストップさせるという大金星を挙げました。

同年、船山は日本女子代表監督に就任し、第5回世界選手権で見事優勝を果たしました。1973年にも再び日本代表監督を務め、ウルグアイで開催された第1回バレーボールワールドカップでは準優勝という成績を収めています。

ヤシカ監督時代には、岩原豊子、飯田高子、浜恵子など、後に日本代表として活躍する選手たちを育成しました。

1974年にバレーボールの現場を離れ、1974年から1983年までヤシカ・ブラジル現地法人社長としてブラジルに在住し、ビジネスを展開する傍ら、ブラジルバレーボールの指導にも尽力しました。その縁から、ヤシカバレーボール部を継承した日本電気女子バレーボール部と、バレーボールブラジル女子代表が日本で合同合宿を行う際の橋渡し役も担っていました。

また、昭和時代の日本女子バレーボール界で対立関係にあった小島孝治（ユニチカ）と山田重雄（日立武蔵）の両指導者の間を取り持ち、両者の関係改善に貢献するなど、調整役としても重要な役割を果たしました。

晩年は、千葉県浦安市に拠点を置く『NPO法人ゆい思い出工房』の理事長を務め、地域社会に貢献しました。

2016年9月7日、東京都内の自宅で心筋梗塞のため永眠しました。

船山浩志は、日本のバレーボール界に多大な足跡を残し、多くの人々に影響を与えた人物として、記憶されるでしょう。

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