船本弘毅

船本弘毅（ふなもと ひろき）

船本弘毅は、1934年9月8日に生まれ、2018年8月20日に逝去した日本の聖書学者です。関西学院大学神学部で新約聖書学を修めた後、同大学院に進学。その後、ニューヨークのユニオン神学大学院で学び、スコットランドのセントアンドリュース大学大学院で修士号と博士号（Ph.D.）を取得しました。

経歴

船本弘毅は、関西学院大学社会学部助教授、教授、宗教総主事を歴任し、1998年に退任しました。その後、東京女子大学学長、東洋英和女学院院長・東洋英和女学院大学学長を務め、教育者としても多大な貢献をしました。

2018年8月20日、胆管癌のため83歳で死去。

受賞歴

1982年には、サムエル・ラザフォード賞を受賞しています。

著書

船本弘毅は、多数の著書を執筆し、聖書研究とキリスト教教育に関する理解を深める上で重要な役割を果たしました。以下に代表的な著書を挙げます。

『こどものいのり』（日本基督教団出版局、1985年）
『聖書の世界 旧約を読む』（創元社、1989年）
『キリスト教入門 5 キリスト教と現代』（日本基督教団出版局、1995年）
『聖書の世界 - 新約を読む』（創元社、1997年）
『イエスの譬話 生きる道しるべ』（河出書房新社、2002年）
『あなたを生かすことば 聖書に学ぶ』（いのちのことば社、フォレストブックス、2006年）
『教育の大きな忘れもの』（創元社、2007年）
『人を生かすキリスト教教育』（創元社、2008年）
『新約聖書イエスのたとえ話をよむ（上下）』（日本放送出版協会、NHK宗教の時間、2009年）

共編著

『十字架から復活の朝へ レント・カレンダー』（小塩トシ子共編、菅井日人写真、日本基督教団出版局、2001年）
『聞いて楽しむ聖書のことば』（編著、創元社、CDブック 聞き読み教養ライブラリー、2010年）

翻訳

船本弘毅は、海外の著名な神学者の著作を翻訳し、日本の読者に紹介する上でも貢献しました。以下に代表的な翻訳書を挙げます。

『原色 聖書の歴史』（サムエル・テリエン著、小林宏共訳、創元社、1965年）
『世俗化時代の人間』（H・コックス著、新教出版社、1969年）
『神とこの世』（J・マッコーリー著、新教出版社、現代神学の潮流、1971年）
『憎しみあるところに愛を』（アラン・ペイトン著、日本基督教団出版局、1986年）
『キリスト教信仰と倫理』（P・レーマン著、古屋安雄共訳、ヨルダン社、1992年）
『イエスとともに祈る365日』（E・H・ピーターソン著、比企敦子共訳、日本基督教団出版局、1999年）
『詩編とともに祈る365日』（ユージン・H・ピーターソン著、比企敦子共訳、日本キリスト教団出版局、2005年）


船本弘毅の研究と教育への貢献は、日本の神学界に大きな影響を与えました。

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