艮絶串

艮絶串（カンジョルゴッ）

艮絶串は、大韓民国の蔚山広域市にある美しい岬で、特に日出（ひので）が早く見られるスポットとして有名です。韓国本土で最も早く日の出を迎える場所であり、迎日湾の虎尾串や江陵の正東津に比較しても、早く太陽を拝むことができます。このため、艮絶串は市の定めた「蔚山12景」の一つとして、多くの観光客を惹きつけています。

岬には、高さ17メートルの白い艮絶串灯台がそびえており、1920年に設立されました。その灯台の周囲は、まばらな松林に囲まれ、訪れる人々に美しい自然の景観を提供しています。

名称の由来

艮絶串の名前は、遠くから見ると尖った竹竿のように見えることに由来しています。「艮」（カン）は「竿」を意味し、「絶」（ジョル）は言葉の方言で「長い」を示すことができます。このため、艮絶串の名はその形状や意味をもつユニークな名称となっています。また、この岬は別名カンジルクッ、カンジョラプ、または艮絶岬とも呼ばれています。さらに、歴史的には李氏朝鮮時代の初期には「爾吉串」と呼ばれており、これは広く長い地形を表す固有語の借字でもあります。

施設の概要

艮絶串が日の出の名所として名を馳せる中で、灯台広報館が設けられ、展望台や資料室が整えられました。この施設には「新千年記念碑」が併設され、彫刻公園やモニュメント、遊歩道が整備されています。特に大型の「艮絶串所望郵遞筒」もあり、これは本物の郵便ポストとして機能し、訪問者が中で葉書を書いて郵送できるようになっています。また、灯台の一部は観光施設に改装され、ミレニアム展示室にはその歴史や蔚山港に関する資料が展示されています。さらに、2011年には蔚山海洋博物館も岬の入り口にオープンし、観光資源としての価値を高めています。

観光イベント

艮絶串は毎年、大晦日から元日にかけて行われる「蔚山艮絶串日の出祭り」で特に賑わいます。この祭りには、全国から約10万人の観光客が訪れる熱い人気を誇ります。周辺には鎮下海水浴場や西生浦倭城もあり、これらのスポットと共に蔚山地域の新たな名所として多くの人々を惹きつけています。2011年には累計で152万4700人もの人々がこの地を訪れ、蔚山12景の中で最も人が集まる観光名所となりました。

艮絶串は、景観の美しさとともに、その歴史や文化的な側面でも魅力を持つ場所です。訪れる人にとっては、自然の中での癒しや学びの体験を提供してくれます。

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