色・ホワイトブレンド

中山美穂「色・ホワイトブレンド」：時代を超える名曲の軌跡

1986年、中山美穂の4枚目のシングルとしてリリースされた「色・ホワイトブレンド」は、彼女を代表するヒット曲の一つとして、現在も多くのファンに愛され続けています。この曲は、資生堂の'86春キャンペーンCMソングとして起用され、CMのキャッチコピーも「色・ホワイトブレンド」でした。

この楽曲、そしてカップリング曲「ときめきの季節」の作詞・作曲を手掛けたのは、シンガー[[ソングライター]]の竹内まりやです。当時、まだ幼かったお子さんを夫である山下達郎さんに預けてレコーディングスタジオに訪れた竹内まりやは、英語の発音や歌い方などを中山美穂に直接指導したというエピソードも残っています。

このシングルは、中山美穂のシングルとしては初めて20万枚を超える売上を記録しました。発売当時、中山美穂自身がパーソナリティを務めていたラジオ番組で、コンサートでこの曲が演奏された際には白い布を振ってほしいとリスナーに呼びかけたという、ファンとの交流を大切にする姿勢も垣間見られます。

「色・ホワイトブレンド」は、竹内まりや自身もアルバム『REQUEST』でセルフカバーしており、その人気と完成度の高さを証明しています。さらに、2013年発売のコンピレーションアルバム『Mariya's Songbook』のライナーノーツには、1997年に中山美穂が出演、竹内まりやが主題歌を担当したドラマ『眠れる森』の打ち上げで、久々の再会を果たしたという竹内まりや自身のコメントが掲載されています。

そして、2019年には中山美穂のアルバム『Neuf Neuf』において、彼女自身による新録セルフカバーが収録されるなど、「色・ホワイトブレンド」は時代を超えて愛され続ける楽曲であると言えるでしょう。

カップリング曲の「ときめきの季節」にも、制作秘話が隠されています。歌詞の一節「はにかんでるこの唇」は、デモテープの段階では「白く光るこの唇」であったものが変更されたとのこと。このデモ音源は、竹内まりやのアルバム『Mariya's Songbook』の初回限定盤に収録されています。

「色・ホワイトブレンド」は、様々なアルバムに収録されており、その人気は広く知られています。代表的なものとして、『VIRGIN FLIGHT '86 中山美穂ファースト・コンサート』、『COLLECTION』、『Pure White Live '94（限定盤）』『Complete SINGLES BOX』、『ルージュ 〜コスメティック・CMソング・コレクション〜』、『中山美穂 パーフェクト・ベスト』、『Mariya's Songbook』、『30th Anniversary THE PERFECT SINGLES BOX』、『All Time Best』などが挙げられます。

「ときめきの季節」も『VIRGIN FLIGHT '86 中山美穂ファースト・コンサート』、『Complete SINGLES BOX』、『30th Anniversary THE PERFECT SINGLES BOX』などに収録され、多くのファンに親しまれています。

さらに、「色・ホワイトブレンド」は多くのアーティストによってカバーされています。竹内まりや自身によるセルフカバーの他、松浦亜弥、天海春香（中村繪里子）などもカバーしています。

意外な事実として、東武鉄道の佐野線館林駅1番線と日光線東武日光駅1・2番線では、「色・ホワイトブレンド」が信号開通メロディーとして使用されていることも注目に値します。

「色・ホワイトブレンド」は、楽曲としての完成度の高さ、CMソングとしての成功、そしてアーティスト同士の交流といった様々な要素が絡み合い、時代を超えて愛される名曲として、その地位を確固たるものとしていると言えるでしょう。

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