芝浦アイランド

芝浦アイランド：水辺と緑が調和する都心居住のモデル

芝浦アイランドは、東京都港区芝浦四丁目に位置する再開発地区の総称です。四方を運河に囲まれた島状の区域に、複数の事業者による高級大規模マンションと港区の公共施設が立ち並びます。都心居住のモデル地区として、約4,000戸、10,000人が暮らす新しい街は、官民一体で創造されました。

概要

かつてこの地は、[東京湾]]岸の埋立地であり、新三井製糖の工場や都電の車両工場、東京都下水道局のポンプ場などが存在しました。これらの施設跡地を、都市再生機構]と民間事業者8社が共同で再開発し、「[[芝浦アイランド」として生まれ変わらせました。地区は4つの街区から構成され、超高層マンションが分譲と賃貸でそれぞれ2街区ずつ建設されています。北地区はA1、A2、A3の3街区、南地区は単一街区となっており、地区全体では総戸数約4,000戸、人口約10,000人の規模を誇ります。

各街区の詳細

各街区は、タワーマンションを中心に構成され、島を一周する遊歩道が整備されています。

A1街区：エアタワー

エアタワーは、地上48階建ての高級賃貸マンションで、総戸数871戸。エントランス棟のクラブハウス、住宅棟のエアタワーレジデンス、店舗棟のエアテラスの3棟で構成されています。住戸はワンルームから4LDKまで幅広く、コンシェルジュカウンターやカフェ、パーティールームなどの共用施設も充実。エアテラスには、スーパーマーケットなどの店舗が入居し、クルーザーのチャーターサービスも利用できます。

A2街区：グローヴタワー

グローヴタワーは、地上49階建ての分譲マンションで、総戸数833戸。共用部には、レインボーブリッジを一望できるビューラウンジや、リモートワークに適したキャナルラウンジ、フィットネスルームなどが設けられています。テニスコートはフットサルコートとしても利用可能です。

A3街区：ブルームタワー

ブルームタワーは、総戸数1,028戸の高級賃貸マンションです。スポーツクラブやクリニックモール、高齢者向け賃貸住宅など、多様な施設が併設されています。

南地区：ケープタワー

ケープタワーは、地上48階建て、総戸数1,095戸の分譲マンションです。超高層住居用建築物としては日本で2番目にトライスターフォルムを採用しています。ビューラウンジやドッグランなどの共用施設があります。

公益施設・その他

島内には、全長約1.3kmの遊歩道、プラタナス公園、こども園、児童高齢者交流プラザなどがあります。また、夕凪橋際遊び場（田町スケートパーク）も利用できます。

歴史

芝浦アイランドは、かつて都電の車両工場や製糖工場などが存在した工業エリアでした。再開発では、都電のレールなどをモチーフにしたデザインが取り入れられ、歴史を継承しています。また、1999年には全国で初めて「高層住居誘導地区」に指定されました。

自治会

住民による自治会「芝浦アイランド自治会」が活発に活動しており、清掃活動や交流イベントを通じて地域コミュニティを形成しています。港区からも美化防犯表彰を受けています。

環境への取り組み

芝浦アイランドでは、カニ護岸の設置やカルガモプロジェクトなど、環境に配慮した取り組みが行われています。カニ護岸は生物多様性の促進に貢献し、カルガモプロジェクトでは、カルガモの親子が戻ってきています。

交通

芝浦アイランドは、JR田町駅、高輪ゲートウェイ駅、ゆりかもめ芝浦ふ頭駅、都営地下鉄三田駅などから徒歩圏内です。水上バスやコミュニティバス、都営バスも利用可能です。

まとめ

芝浦アイランドは、都心にありながら水辺と緑に囲まれた、快適な居住環境が魅力です。再開発によって生まれた新しい街は、多くの人々が暮らし、活気にあふれています。かつての工場地帯の面影を残しつつ、最先端の都市機能と豊かな自然が融合した、魅力的なエリアと言えるでしょう。

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