芝田山部屋

芝田山部屋について

概要

芝田山部屋（しばたやまべや）は、東京都杉並区に位置する日本[[相撲協会]]に属する相撲部屋で、二所ノ関一門に属します。この部屋は、横綱・大乃国が創設したもので、1999年に放駒部屋から独立して設立されました。

歴史的背景

1991年7月、横綱・大乃国が引退した際に、彼は年寄名跡「大乃国」を襲名し、放駒部屋の部屋付き親方となりました。その後、1993年に12代芝田山を襲名し、1999年に芝田山部屋を独立させました。当初は山梨県に仮設の部屋を置いていましたが、しばらくして現在の東京都杉並区に移転しました。この部屋の特徴として、一般的な「稽古場は1階」という常識を破り、地下に稽古場を設けた点が挙げられます。

力士の歴史と訴訟

2008年にはモンゴル出身の力士大勇武が新十両として部屋史上初の関取となりましたが、わずか1場所で幕下に落ちてしまいました。2010年、彼は引退を決意しましたが、その背景には12代芝田山からの暴力と、髷を切られての強制引退がありました。この件に関して大勇武は、約7000万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こしました。さらに、12代は書類送検されましたが、最終的には不起訴となり、大勇武とは2012年に和解が成立しました。

その後、2013年には閉鎖された放駒部屋から力士と行司を引き取ることとなり、そして2014年にはモンゴル出身の魁が新十両に昇進して、部屋史上2人目の関取が誕生しました。また、2014年には別の元力士が暴力事件を受け、最終的に約6900万円の訴訟を起こしましたが、東京地裁は一部の損害賠償を認め、和解に至りました。

移籍と近年の出来事

2021年には、閉鎖された峰崎部屋から峰崎親方や所属力士が新たに移籍してきました。

所在地とアクセス

芝田山部屋は、東京都杉並区高井戸東2-26-9に位置しており、京王井の頭線の高井戸駅から徒歩約2分の距離にあります。

師匠と年寄

師匠には12代の芝田山 康（しばたやま やすし）がいます。彼は第62代横綱・大乃国という歴史ある横綱です。また、部屋付き年寄には峰崎 修豪が移籍してきています。

逸話

2007年、テレビ番組『はなまるマーケット』では、12代芝田山が所属力士と共にケーキ作りに挑戦する様子が放送され、力士たちが「稽古より厳しい」と冗談を交えつつ、楽しい雰囲気が伝えられました。また、12代芝田山はテレビ番組『虎の門』に出演の際は必ず新弟子募集の告知を行うなど、部屋のPRに力を入れています。

旧・芝田山部屋

旧芝田山部屋は1932年に設立されましたが、幕内力士を輩出することなく、1943年に閉鎖されました。その後、部屋の弟子たちは高砂部屋に引き取られることになり、晩年には宮錦や嶋錦が昇進しました。

このように、芝田山部屋は独特の歴史を持ち、さまざまなエピソードと共に相撲界で存在感を示しています。

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