高井戸駅(たかいどえき)は、
東京都杉並区高井戸西二丁目にある、京王電鉄井の頭線の駅である。駅番号はIN12で、井の頭北管区に所属している。
歴史
高井戸駅は、
1933年(
昭和8年)に帝都電鉄の駅として開業した。当時は築堤上に駅があった。その後、
小田急電鉄との合併や東京急行電鉄(
大東急)への統合、そして京王帝都電鉄(現:京王電鉄)の分離などを経て、現在に至る。
1972年(
昭和47年)には、都道311号環状八号線の開通に伴い、駅が高架化された。
1989年(平成元年)には、京王電鉄初の冷暖房付き
待合室が設置された。
駅構造
高井戸駅は、島式ホーム1面2線を有する
高架駅である。ホームは環状八号線上に位置している。ホームの幅は井の頭線の他の島式ホーム駅と比べて広めである。近年、吉祥寺側に防風柵が新設された。
2006年(平成18年)には、駅舎と高架下の商業施設「京王リトナード
高井戸」がリニューアルされた。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|
-- | --- | ----- |
1 | 井の頭線 | 渋谷方面 |
2 | 井の頭線 | 吉祥寺方面 |
利用状況
2023年度(
令和5年度)の1日平均
乗降人員は37,317人である。井の頭線内では、
渋谷駅、
吉祥寺駅、明大前駅、下北沢駅に次いで5番目に利用者が多く、急行通過駅としては最も利用者が多い。
駅周辺
高井戸駅周辺は、東京23区内でも有数の閑静な住宅街が広がっている。駅前には環状八号線が走り、バス路線も充実している。駅北側には
杉並区立
高井戸小学校、
高井戸温泉「美しの湯」、
日本年金機構本部などがある。また、駅北東側には
ケンコーマヨネーズ本社や
杉並清掃工場、
杉並区高井戸地域区民センターがある。
杉並清掃工場は、かつて東京ゴミ戦争のきっかけとなった場所であり、工場内にはその歴史を伝える「東京ごみ戦争歴史みらい館」がある。
かつては、
日本ヒューレット・パッカード(HP)の事業所が周辺に点在していたが、2011年に集約された。現在、跡地にはマンションが建設されている。
駅の南西側は神田川が流れる
住宅地で、都営住宅が多く見られる。徒歩圏内には
テレビドラマのロケ地として知られる浴風会本館がある。南東側には
高井戸駅前
郵便局や
芝田山部屋(
大相撲)がある。神田川沿いは桜の名所であり、ホームからも桜を楽しむことができる。
商業施設
オオゼキ(旧・東急ストア)
高井戸天然温泉「美しの湯」
バス路線
駅高架下の環八通り上には「
高井戸駅」停留所があり、
関東バスが運行している。また、京王バスの「
高井戸駅入口」停留所もあるが、駅からは少し離れている。
関東バス
のりば1(東側)
荻54:芦花公園駅行
荻58:千歳烏山駅経由 北野行
烏01:千歳烏山駅経由 久我山病院行
湾01:お台場 グランドニッコー東京 台場・国際展示場駅前経由 有明ガーデン行(乗車専用、土曜・休日のみ)
湾02:横浜・八景島シーパラダイス行(乗車専用、土曜・休日のみ、
冬期運休あり)
のりば2(西側)
荻54・荻58:
荻窪駅南口行
湾01:武蔵野営業所行(降車専用)
京王バス
鷹64(出入庫):久我山駅行、永福町行
深夜急行バス・井の頭線沿線系統:渋谷駅発吉祥寺駅行(降車専用)
隣の駅
京王電鉄
井の頭線
■急行
通過
■各駅停車
浜田山駅 (IN11) - 高井戸駅 (IN12) - 富士見ヶ丘駅 (IN13)
舞台となった作品
映画
ファンキーハットの快男児:1961年の日本[[映画]]。誘拐犯に騙された主人公が、高井戸駅におびき寄せられる場面がある。
脚注
注釈
出典
東京都統計年鑑
京王電鉄の1日平均利用客数
関連項目
日本の[[鉄道駅一覧]]
高井戸
エイトライナー
弾丸列車:当駅を東京側起点とする案があった。
外部リンク
高井戸駅(電車・駅のご案内) - 京王グループ