芦屋港 (福岡県)

芦屋港について

芦屋港は、福岡県北部の響灘に面し、遠賀川河口の左岸に位置する地方港湾です。対岸には柏原漁港があり、芦屋町の中心部に隣接しています。また、南側には航空自衛隊芦屋基地が広がっています。

歴史

古くは「崗湊」と呼ばれ、中世から近世にかけては米穀や薪炭などの交易で栄えました。特に九州や中国地方の各港との間で活発な取引が行われていました。筑豊炭田の開発に伴い、石炭の積み出し港として重要な役割を担いましたが、鉄道の開通と若松港の整備により、貨物取扱量は減少しました。

1975年には地方港湾に指定され、福岡県が港湾管理者となりました。1976年には芦屋港港湾計画が策定され、1986年には岸壁と野積場が完成しました。2002年度には国道495号線に接続する臨港道路波懸線が開通し、遠賀川にはなみかけ大橋が架けられました。

2015年度の船舶発着数は2,740隻（総トン数57,768トン）であり、旅客航路は開設されていません。

港湾施設

港の全面には、長さ958mの北防波堤が設置されており、西側には長さ400mの航路が設定されています。その他、遠賀川河口に沿って長さ350mの導流堤、航路に沿って長さ300mの防砂堤が設けられています。

主な港湾施設は以下の通りです。

5号岸壁（水深-5.5m×長さ90m）
4号A岸壁（水深-4.5m×長さ180m）
4号B岸壁（水深-4.5m×長さ60m）
2号物揚場（水深-2.0m×長さ130m）
3号物揚場（水深-3.0m×長さ190m）
3号（2）物揚場（水深-3.0m×長さ102m）
3号（3）物揚場（水深-3.0m×長さ155m）
船揚場（水深-3.0m×長さ70m）
荷さばき場（1,915.5平方メートル）
1-4・6-9号野積場（57,926平方メートル）
上屋（1,895平方メートル）

まとめ

芦屋港は、歴史的な背景を持ちながらも、現代の物流を支える重要な役割を担っています。港湾施設の整備も進められており、今後の発展が期待される港です。

関連情報

日本の港湾一覧#福岡県

参考資料

国土交通省『港湾統計（年報）』(2016年) https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00600280&kikan=00600 (2017年4月16日閲覧)

外部リンク

福岡県 - 福岡県の港湾

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