花園大学ラグビー部

京都府京都市右京区にキャンパスを構える花園大学のラグビー部は、「Hanazono Univ Rugby Football Club」として活動しています。このチームは現在、関西大学ラグビーリーグ戦のCリーグに所属しており、大学スポーツの一環としてラグビーフットボールの普及と選手育成に力を注いでいます。

チームの歩み

花園大学ラグビー部は1994年に創部されました。設立当初は関西大学ラグビーリーグのBリーグに籍を置いていましたが、後に現在のCリーグへと所属リーグを移しています。残念ながら、これまでのチームの歴史の中で、関西大学ラグビーリーグの最高カテゴリーであるAリーグへの昇格を果たした経験はありません。しかし、設立から四半世紀以上の歴史を持ち、関西地区の大学ラグビーの一員として活動を続けています。

著名なOB選手

花園大学ラグビー部の大きな特徴の一つは、多くの卒業生が日本のトップリーグや日本代表、そして7人制日本代表として活躍している点です。特に、パシフィックアイランド出身の選手が多く在籍し、卒業後にプロの世界で飛躍しています。以下に、その代表的な選手たちを紹介します。

アマナキ・レレィ・マフィ: 強靭なフィジカルと突破力を持つNo.8として、ラグビー日本代表に選出され、ワールドカップでも中心選手として活躍しました。トンガ・カレッジの出身です。大学卒業後はトップリーグのNTTコミュニケーションズシャイニングアークス（現・NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安）を経て、現在は横浜キヤノンイーグルスでプレーしています。
ロトアヘアアマナキ大洋: センター（CTB）として、ラグビー日本代表および7人制ラグビー日本代表の両方でキャップを獲得した選手です。トゥポウカレッジ出身。卒業後はリコーブラックラムズ（現・リコーブラックラムズ東京）に所属し、プロ選手として活躍しました。
ハヴィリ・リチャードアファ: センター（CTB）としてプレーしました。トンガ・カレッジ出身。卒業後は社会人チームの六甲ファイティングブルを経て、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス、キヤノンイーグルス（現・横浜キヤノンイーグルス）でトップレベルの経験を積みました。
リサラシオシファ: ウィング（WTB）やセンター（CTB）をこなすユーティリティバック。7人制ラグビー日本代表としても活躍しました。トンガ・カレッジ出身。卒業後は豊田自動織機シャトルズ（現・豊田自動織機シャトルズ愛知）に所属し、チームの主要選手として活躍しました。
ホネティ・タウモハパイ: ウィング（WTB）やセンター（CTB）のポジションで活躍。彼もまた7人制ラグビー日本代表に選ばれています。トンガ・カレッジ出身。清水建設ブルーシャークスからクボタスピアーズ（現・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ）に移籍し、トップカテゴリーでプレーしました。
シタレキタウファ・マキシ: センター（CTB）としてプレーし、7人制ラグビー日本代表の経験を持つ選手です。卒業後は丸和運輸機関AZ-MOMOTARO'Sに所属し、チームの中心選手として活躍しています。
* マノア・ラトゥ: ウィング（WTB）およびセンター（CTB）としてプレーしています。卒業後は埼玉パナソニックワイルドナイツに入団し、国内最高峰のリーグワン・ディビジョン1でプレーを続けています。

これらの卒業生たちは、花園大学ラグビー部で培った経験を基に、日本のラグビー界において重要な役割を果たしています。彼らの活躍は、現役の選手たちにとって大きな目標であり、刺激となっています。

チームを支える体制

チームの指導体制にも、経験豊富な人物が名を連ねています。川勝主一郎氏は、長きにわたり監督としてチームを率い、現在は総監督としてチーム全体の運営や選手育成に関わっています。彼の指導のもと、学生たちは技術だけでなく、人間としても成長することを目指しています。

今後の展望

関西大学ラグビーリーグのCリーグというカテゴリーで活動する花園大学ラグビー部ですが、上位リーグへの昇格を目指し、日々の練習やリーグ戦に真剣に取り組んでいます。OBがプロリーグや日本代表で活躍している実績は、チームのスカウティングや強化において強みとなっています。日本の大学ラグビー界において、花園大学ラグビー部はこれからも歴史を紡ぎながら、将来のラグビー界を担う選手の育成に貢献していくことでしょう。

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