芳川村 (長野県)

芳川村（よしかわむら）

芳川村は、1954年まで長野県中西部に位置していた村です。現在の松本市の一部にあたり、その歴史は明治時代にまで遡ります。村の名前は、地域を流れていた用水路「四ケ堰（しかぜき）」の通称「芳川」に由来するとされています。

地理

芳川村は、奈良井川と田川に挟まれた、南北に細長い地形をしていました。村全体としては平坦な地形で、南側に向かって緩やかな傾斜が見られました。

河川：奈良井川、田川
標高：約620m
周囲：約16.5km
南北：約4,600m
東西：約2,600m

歴史

芳川村の歴史は、明治初期の合併と分割を繰り返す中で形成されていきました。

1874年（明治7年）10月23日：筑摩県筑摩郡において、複数の村が合併し信楽村と広丘村が誕生しました。
1876年（明治9年）8月21日：信楽村と広丘村が長野県の所属となりました。
1879年（明治12年）1月4日：郡区町村編制法の施行により、信楽村と広丘村は東筑摩郡の所属となりました。
1880年（明治13年）8月25日：信楽村が分割され、複数の村に分かれました。そのうち、両島村、出川町村、並柳村、笹部村、高宮村は、後に松本村の一部となります。
1881年（明治14年）6月24日：広丘村も分割され、複数の村に分かれました。そのうち、吉田村、野村、高出村、郷原町村、堅石町村、原新田村は、後に広丘村の一部となります。
1889年（明治22年）4月1日：町村制の施行により、村井町村、小屋村、野溝村、平田村の区域をもって芳川村が発足しました。
1954年（昭和29年）8月1日：昭和の大合併により松本市に編入され、芳川村は廃止となりました。

行政

芳川村の行政は、村長を中心に行われていました。廃止時の主な役職は以下の通りです。

村長：野口義照（1951年4月24日就任）
助役：古畑文人
収入役：浜野康雄

教育

村内には、以下の教育機関がありました。

芳川村立芳川小学校：後の松本市立芳川小学校
組合立筑摩野中学校：後の松本市立筑摩野中学校

関連項目

芳川地区 (松本市))
芳川村 (静岡県))
吉川村 (曖昧さ回避)
* 長野県の廃止市町村一覧

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