名古屋競馬場で開催される
地方競馬の
重賞競走、「
サンケイスポーツ杯 若草賞土古記念」は、長年にわたる歴史と進化を遂げてきた、魅力あふれるレースです。
2003年に笠松
競馬場で創設されたこの競走は、当初は東海・北陸・近畿地区所属馬による
優駿牝馬(オークス)
トライアル競走の選定を目的としていました。その後、開催場所や出走資格、競走条件などが幾度となく変更されながら、現在の姿へと発展を遂げています。
創設から現在までの変遷
創設時は「若草賞」の名で、笠松
競馬場の
ダート1600mを舞台に、SPIII格付けの競走としてスタートを切りました。その後、
2006年には名称が「
日刊スポーツ杯 若草賞」に変更され、
2007年には福山所属馬も参加できるようになり、競走規模が拡大されました。
2009年には
福山競馬場ダート1800mへ舞台を移し、スポンサーも
サンケイスポーツへと変わりました。
2011年には
地方競馬全国交流競走となり、
GRANDAME-JAPANの3歳シーズン指定競走に選出されるなど、全国的な注目を集めるレースへと成長しました。
2014年からは
名古屋競馬場ダート1400mで開催されるようになり、格付けもSPIへと昇格しています。
2022年には
名古屋競馬場が
弥富市に移転したことを受け、2023年は新・
名古屋競馬場ダート1500mで「若草賞土古記念」として開催されました。そして、
2024年からは出走資格が4歳以上の牝馬に限定され、
GRANDAME-JAPAN指定競走は古馬(春)シーズン対象競走へと変更となりました。
競走条件と賞金
2024年現在の競走条件は以下の通りです。
出走条件:
サラブレッド系4歳以上牝馬、全国地方交流。他地区所属馬の出走枠は5頭以下。
負担重量: 55kg
賞金額: 1着700万円、2着245万円、3着140万円、4着105万円、5着70万円、着外7万円
副賞:
サンケイスポーツ賞、
愛知県競馬組合管理者賞、開催執務委員長賞
歴史と未来
若草賞土古記念は、
地方競馬における重要な競走として、長い歴史の中で多くの名馬を輩出してきました。オークスの
トライアル競走としての役割を担っていた時期もありましたが、現在は4歳以上の牝馬による、全国規模の交流競走として、
地方競馬を盛り上げる上で重要な役割を担っています。今後も、その歴史と伝統を受け継ぎながら、
地方競馬の活性化に貢献していくことが期待されています。
参考文献
若草賞 歴代優勝馬 -
地方競馬全国協会
JBISサーチ