若葉 (初春型駆逐艦)

初春型駆逐艦 若葉 (わかば)

若葉（わかば）は、日本海軍の初春型駆逐艦3番艦であり、1934年に竣工しました。この艦艇は1906年に竣工した神風型駆逐艦（初代）若葉に続く2隻目となります。ただし、若葉は1944年にレイテ沖海戦で空襲を受けて沈没してしまいました。

艦歴

建造から戦争緒戦

1931年12月12日、若葉は佐世保工廠で第61駆逐艦として起工されました。翌年の1932年には、初春型駆逐艦として1番艦に初春、2番艦に子日、3番艦に若葉が命名されました。1933年の夏、初春と子日の公試運転から復原性能に問題があることが判明し、設計の大規模な見直しが必要となりました。

1934年3月18日に若葉は進水し、同年10月31日に竣工しました。その後、若葉は第21駆逐隊に編入され、初春型駆逐艦1番艦から4番艦が揃ったのです。1941年9月10日には黒木政吉少佐が艦長に就任し、太平洋戦争の開戦を内海で迎えることになります。

1941年12月21日、若葉は真珠湾攻撃を終えた第一航空艦隊と合流し、内海まで護衛を行いました。1942年8月には、仏印作戦やマカッサル攻略作戦に参加し、順調に任務を遂行していきました。

北方戦線での戦い

1943年には、北方部隊に配属されアリューシャン方面の作戦に参加しました。特にAQ攻略部隊やAOB攻略部隊において、アッツ島やキスカ島の占領や調査を行い、その後も様々な任務に従事しました。9月にはキスカ島への輸送作戦があり、陸軍部隊を護衛する任務が続きました。

1944年からは硫黄島輸送作戦に従事し、同年10月にはフィリピンへの米軍の上陸を阻止するための計画に加わりました。しかし、若葉は米機動部隊による攻撃を受け、艦底が損傷し、沈没する運命を迎えます。

沈没の運命

1944年10月24日、若葉は米機動部隊の空襲を受け、航行不能となります。結果、艦は沈没してしまい、戦死者も多く出ました。当時の艦長と艦隊司令は救助されましたが、若葉は1944年12月10日に帝国駆逐艦籍から除籍されることとなります。その艦名は海上自衛隊の護衛艦「わかば」に継承されました。

若葉の歴史は、太平洋戦争における日本艦隊の激闘において、多くの意義を持つ艦艇として位置づけられます。艦長たちのリーダーシップや、艦艇の戦闘能力は、艦隊全体の戦局に影響を与えました。若葉に関する詳細な情報は、様々な参考文献に記されています。

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