茂木康子

茂木康子: 日本の女子ブラジリアン柔術のパイオニア

茂木康子（もぎやすこ）は、1969年1月27日生まれの日本の女子ブラジリアン柔術家及び総合格闘家です。東京都練馬区の出身で、女子柔術界における重要人物の一人とされています。彼女はその長い手足を活かした引き込み技を得意とし、「ピンクスパイダー」という異名を持ち、他の選手たちからも高く評価されています。

来歴

茂木は1998年にブラジリアン柔術を開始し、以来、全日本BJJやカンペオナートなどの重要な大会で優勝を果たします。ムンジアルやパンアメリカン等、海外の主要大会にも参加し、その実力を世界に示しました。2002年にはプロ柔術にデビューし、瞬く間に実績を積み重ねていきました。

2004年にはスマックガールのグラップリングトーナメントに出場し、決勝で玉田育子を破って優勝を獲得します。また、同年7月にはスマックガールの柔術大会「SMACK JIU-JITSU GIG」のスーパーバイザーに就任し、女子柔術競技の発展に貢献しました。

2005年からは総合格闘技の世界にも進出し、4月29日に行われた試合でアイドルの深谷愛を相手にデビュー。見事な一本勝ちを収め、女子総合界でも存在感を発揮します。しかし、その後の試合では強力な選手たちと対戦し、KO負けや判定負けを喫することもありました。特に2006年には新人の長嶺妙子に判定で敗れ、総合の厳しさを実感しました。

その後、茂木は2008年に女性総合格闘技大会「VALKYRIE」のプロデューサー就任を発表し、11月には第1回大会を成功させました。彼女自身も選手としてVALKYRIEに出場し、2009年にはメインイベントで瀧本美咲と対戦しましたが、TKO負けを喫しました。その後もVALKYRIEでの活動を続けますが、2010年には2連敗を喫し、VALKYRIEは活動停止に。これに伴い、彼女は2011年からJEWELSに参加し、12月にはプロデューサーとして就任しました。

活動を通じて、茂木は女子総合格闘技を支え続け、2012年には富田恵子にTKOで敗れることもありましたが、その後もコーチやオーガナイザーとしての役割を果たしています。さらに、彼女はアマチュア総合格闘技界でも数々のタイトルを獲得し、女子フライ級で数年連続して優勝を果たしました。

戦績

茂木康子の戦績は、プロ総合格闘技やアマチュア総合格闘技、グラップリングにおいても数多くの試合を経験し、華やかなキャリアを築いています。どのカテゴリーでも彼女は高い技術を発揮し、女子格闘技界に革命的な貢献をしています。

獲得タイトル

• - 第15回全日本アマチュア修斗選手権女子フライ級 優勝（2008年）
• - 第14回全日本アマチュア修斗選手権女子フライ級 優勝（2007年）
• - 第13回全日本アマチュア修斗選手権女子フライ級 優勝（2006年）

茂木康子は、女子柔術と総合格闘技の先駆者として、今後もその足跡をさらに深めていくことでしょう。

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