茨城県立石下紫峰高等学校

概要

茨城県立石下紫峰高等学校（いばらきけんりついしげしほうこうとうがっこう）は、茨城県常総市（かつて結城郡石下町だった地域）に位置する公立の高等学校です。親しみを込めて「紫峰（しほう）」と略称されることがあります。

設けられている学科は普通科で、特色として単位制が採用されています。

沿革

本校は、茨城県が推進した県立高校の再編・統合計画に基づき設立されました。具体的には、茨城県常総市にあった旧・茨城県立石下高等学校と、茨城県つくば市にあった旧・茨城県立上郷高等学校が統合され、2009年4月に新たな歴史を刻み始めました。ただし、学校設置条例上は、2008年 10月1日付で正式に設置されています。

校舎や施設については、旧石下高校のものがそのまま引き継がれて利用されています。しかし、条例上は石下紫峰高校と旧石下高校は別の学校として扱われました。そのため、旧石下高校に入学していた生徒は、卒業まで引き続き石下高校の生徒として、石下紫峰高校と同じ校舎で学んでいました。この期間、具体的には2009年4月から2011年3月までの2年間、両校の生徒が同じ学び舎を共有する期間が生じていました。

校名の由来

学校名の「石下紫峰」には、統合された両校の歴史が込められています。「石下」は、旧・石下高等学校の名称から継承されたものです。「紫峰」は、旧・上郷高等学校が所有していた合宿所の名称に由来します。なお、「紫峰」という言葉は、広く知られているように、茨城県を象徴する筑波山の美しい姿を指す雅称でもあります。

教育方針と特色

本校の教育は、単位制普通科としての特性に加え、2015年度からの教育課程の見直しにより、アクティブスクールへと転換し、新たなスタートを切りました。

アクティブスクールとは、少人数でのきめ細やかな指導、習熟度に応じた学習クラス編成、そして短時間で集中して学ぶ授業形式などを導入し、生徒一人ひとりの基礎学力の確実な定着を促進するとともに、社会へ巣立つためのキャリア教育をより一層充実させることを目指す学校のスタイルです。

学校の象徴

校章

本校の校章は、千葉大学教育学部教授である後藤雅宣氏によってデザインされました。筑波山の雄大なイメージを背景に、旧校名である「石下」の頭文字「I」と、「紫峰」の頭文字「S」をモチーフに図案化されています。このデザインには、新しい時代の幕開けと、未来へ向かって上方に発展していく意欲が込められています。また、「S」の文字には、学校の両側を流れる鬼怒川と小貝川、二つの清流のイメージも重ね合わせて表現されています。

校訓

校訓は「未来を拓く」を基本理念とし、以下の三つの言葉から構成されています。
自主: 旧・石下高等学校の校訓から受け継がれました。
協同: 旧・上郷高等学校の校訓から受け継がれました。
創造: 単位制普通科の導入に伴い、教育の特色を表す言葉として加えられました。

校歌

本校の校歌は、作詞を山上路夫氏、作曲を佐々木厚氏が手掛けました。単に「校歌」と呼ばれるのではなく、「今日もそして明日も」という固有の曲名が付けられている点が特徴です。

付帯施設・制度（過去含む）

スクールバス（廃止）

学校統合により、旧石下高校および旧上郷高校の時代に比べ、生徒の通学範囲が拡大したことから、2009年4月から2015年3月までの約6年間、スクールバスの運行が実施されていました。運行は民間のバス業者に委託され、通常期は登校時に1便、下校時に2便が運行されていました。運行ルートは、つくば駅、上郷、吉沼、大曽根方面をカバーしていましたが、2015年3月末をもってその運行は終了しました。

アクセス

最寄り駅からは以下の方法でアクセス可能です。
関東鉄道常総線 石下駅より徒歩およそ20分。
* 関東鉄道常総線 南石下駅より徒歩およそ15分。
また、バスを利用する場合は、関鉄パープルバスの「石下紫峰高校前」停留所から徒歩およそ3分です。

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