茨城県道106号長岡大洗線

茨城県道106号長岡大洗線：涸沼のほとりを走る道

茨城県道106号長岡大洗線は、茨城県東茨城郡茨城町長岡を起点とし、東茨城郡大洗町に至る全長約18kmの県道です。この道路は、涸沼川の北岸に沿って東西に走り、水戸市を経由しながら、地域住民の生活と密接に結びついています。

概要

この県道は、茨城町長岡から大洗町市街地に至るまで、涸沼川の美しい景観を眺めながら進むことができます。途中、大洗高校下交差点で国道51号大洗バイパスと立体交差し、また一部区間は茨城県道500号茨城大洗自転車道線（涸沼自転車道）と重複しています。この道は、地域を結ぶ重要な役割を担い、生活道路として、また観光ルートとしても利用されています。

路線データ

• - 起点: 茨城県東茨城郡茨城町長岡（茨城県道40号内原塩崎線交点）
• - 終点: 茨城県東茨城郡大洗町港中央（茨城県道2号水戸鉾田佐原線交点＝マリンタワー南交差点）
• - 総延長: 18.184 km
• - 実延長: 18.158 km

歴史

1959年（昭和34年）に路線認定されたこの道は、その後の道路整備により、より便利で安全な道へと進化を遂げてきました。特に、水戸市内のバイパス化や、三又橋の架け替えは、交通の円滑化に大きく貢献しています。

主な年表

• - 1959年（昭和34年）10月14日：長岡大洗線として路線認定。
• - 1988年（昭和63年）10月19日：新終点付近の県道水戸鉾田佐原線新道・マリンタワー交差点から大洗市街地へ約50m区間を部分供用開始。
• - 1990年（平成2年）11月15日：大洗町大貫町地内の新道（約0.38km）が開通。
• - 1992年（平成4年）7月20日：大洗町大貫町のバイパス道路（約0.2km）が開通。
• - 1994年（平成6年）5月6日：茨城町下石崎地内のバイパス道路が開通。
• - 1995年（平成7年）3月30日：整理番号が114から現在の106に変更。
• - 1998年（平成10年）6月11日：茨城町下石崎の旧道（1.145km）が町道へ降格。
• - 2002年（平成14年）12月16日：水戸市下入野町 - 大場町のバイパス道路（約0.8km）が開通。
• - 2005年（平成17年）7月14日：大洗町大貫町バイパス残存区間（0.3km）供用開始、大洗のバイパス道路が全線開通。
• - 2010年（平成22年）11月22日：大洗町大貫町の旧道（608m）が町道へ降格。
• - 2016年（平成28年）3月24日：水戸市大場町 - 大洗町大貫町の道路改良事業により、三又橋が開通。

路線状況

この道路の特徴として、涸沼や涸沼川と並走する区間が多く、自然豊かな風景が楽しめます。しかし、道幅が狭い箇所も多く、通行には注意が必要です。

別名

• - 大貫勘十堀通り：大洗町内の愛称

道路施設

この道路には、いくつかの橋梁が架かっています。特に、三又橋は2016年に架け替えられ、安全な通行を支えています。

• - 船渡橋（渋川、茨城町上石崎）
• - 広浦橋（若宮川、茨城町中石崎）
• - 一本橋（後谷川、茨城町下石崎 - 水戸市下入野町）
• - 中井川橋（石川川、水戸市秋成町 - 水戸市大場町）
• - 三又橋（石川川、水戸市大場町 - 大洗町大貫町）：延長51m、幅員10mの2車線橋
• - 大貫橋（涸沼川、大洗町大貫町）

地理

茨城県の以下の自治体を通過します。

• - 東茨城郡茨城町
• - 水戸市
• - 東茨城郡大洗町

交差する道路

主要な交差道路は以下の通りです。

• - 茨城県道50号水戸神栖線（茨城町上石崎）
• - 茨城県道179号中石崎水戸線（茨城町中石崎）
• - 茨城県道235号下入野水戸線（水戸市下入野町 下入野交差点）
• - 国道51号（大洗町大貫町）

沿線施設

沿線には、観光やレジャーに利用できる施設が点在しています。

• - 長岡射撃場（茨城町長岡）
• - 涸沼自然公園（茨城町中石崎）
• - 涸沼
• - 涸沼川
• - 鹿島臨海鉄道大洗駅（大洗町桜道）
• - 大洗シーサイドステーション（大洗町港中央）
• - 大洗わくわく科学館（大洗町港中央）

まとめ

茨城県道106号長岡大洗線は、地域の生活を支えるとともに、豊かな自然を楽しむことができる魅力的な道路です。歴史を重ね、その姿を変えながらも、今もなお多くの人々に利用されています。この道を通る際には、沿線の風景を楽しみながら、安全運転を心がけましょう。

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