茨城県道113号真端水戸線

茨城県道113号真端水戸線について

茨城県道113号真端水戸線は、東茨城郡城里町真端を起点とし、水戸市渡里町に至る、全長約22kmの主要地方道です。この道路は、城里町から笠間市の山間部を抜け、水戸市へと至る東西方向の路線で、地域住民の生活道路として、また、観光やレジャー目的の利用も多い道路です。

概要

この県道は、城里町真端の茨城県道39号笠間緒川線との分岐点を起点とし、笠間市北東部の山間地域や水戸西流通センター付近を経由し、水戸市渡里町で国道123号に接続します。路線全体の長さは約20.869kmですが、重複区間などを除いた実際の走行距離は約19.929kmです。

歴史

この路線の歴史は古く、1952年に現在の路線の前身となる真端水戸線が路線認定されたことに始まります。その後、1959年に現在の路線が認定され、1995年には整理番号が122から現在の113に変更されました。

この間、道路の改良工事が重ねられ、バイパスの建設や旧道の市道への降格などが繰り返し行われました。

特に、1986年には水戸市開江町にバイパス道路が開通したのを皮切りに、笠間市大橋や水戸市堀町など、各地でバイパス道路の整備が進みました。また、2005年には笠間市池野辺地内のバイパス開通に伴い、旧道区間が市道に降格するなど、道路環境の変化に合わせて柔軟に路線が変更されてきました。2008年には、城里町の狭隘な旧道が町道に降格し、2010年には水戸市の旧道が市道に降格するなど、道路の移管も行われています。

路線状況

かつてはほぼ全線が1.5車線や狭隘区間であったこの路線も、改良工事が進み、起点から笠間市大橋までは2車線の道路が整備されています。しかし、笠間市大橋から水戸市谷津町にかけては、依然として1.5車線や狭隘区間が残っており、制限速度が30km/hや40km/hに制限されている箇所もあります。

一方で、水戸市谷津町から終点までは、2006年から2011年にかけて道路改良工事が実施され、2車線が確保されました。特に交通量の多い区間では、一部4車線になっている場所もあります。

重複区間

この路線には、他の県道との重複区間がいくつかあります。

茨城県道52号石岡城里線（水戸市谷津町：約0.5km）
茨城県道61号日立笠間線（笠間市大橋：約0.4km）

これらの区間では、複数の路線が同じ道路を共有しています。

道路施設

この路線には、石橋（東茨城郡城里町大字大網）などの道路施設があります。

地理

この路線は、水戸市北西部と笠間市北東部の八溝山地の山間部を通過するため、起伏が多く、カーブも多いです。主要地方道との交差点ではクランク状になっている箇所もあり、運転には注意が必要です。沿線にはゴルフ場が多く、自然豊かな景観が広がっています。起点の城里町から笠間市にかけては、涸沼川に沿って道路が延びており、終点付近の水戸市街地は平坦な住宅地となっています。

通過する自治体

この路線が通過する自治体は以下の通りです。

茨城県
東茨城郡城里町
笠間市
水戸市

交差する道路

この路線と交差する主な道路は以下の通りです。

茨城県道39号笠間緒川線（東茨城郡城里町真端：起点）
茨城県道61号日立笠間線（笠間市大橋：重複）
茨城県道52号石岡城里線（水戸市谷津町：重複）
国道123号（水戸市渡里町字高野台：終点）

沿線施設

この路線の沿線には、以下の施設があります。

富士カントリー笠間倶楽部（笠間市池野辺）
スターツ笠間ゴルフ倶楽部（笠間市大橋）
水戸ゴルフクラブ（水戸市加倉井町）
常陸の湯（水戸市加倉井町）

まとめ

茨城県道113号真端水戸線は、地域の交通を支える重要な道路であり、沿線には自然やレジャー施設も多く存在します。改良工事により走行しやすくなった一方で、一部区間では依然として狭隘な箇所も残っているため、利用の際には注意が必要です。

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