茨城県道14号筑西つくば線

茨城県道14号筑西つくば線

茨城県道14号筑西つくば線は、茨城県筑西市からつくば市に至る、全長約21kmの主要地方道です。筑西市の中心部から、明野地区を経由し、筑波山の麓のつくば市北条地区までを、ほぼ直線的に結んでいます。

概要

この道路は、地域の主要な交通路として、日常生活や経済活動を支える重要な役割を担っています。旧下館市街地から筑波山麓までを結ぶルートは、地域住民にとって欠かせない生活道路であり、また観光客にとっても、筑波山へのアクセス路として利用されています。

路線データ

起点: 茨城県筑西市直井537番1地先（茨城県道7号石岡筑西線交点〈横島交差点〉）
終点: 茨城県つくば市北条5286-2番（国道125号交点〈内町下交差点〉）
総延長: 20.978 km
重用延長: なし
未供用延長: なし
実延長: 20.978 km
自動車交通不能区間延長: なし

歴史

この道路の歴史は古く、1920年に旧道路法に基づき県道として認定されました。当初は「下館北條線」という名称でしたが、その後「下館筑波線」、「下館つくば線」と名称が変更され、市町村合併を経て現在の「筑西つくば線」となりました。長年にわたり、地域の変化とともに、その役割も変化してきました。

年表

1920年（大正9年）4月1日：下館北條線（番号57）として路線認定。
1954年（昭和29年）1月20日：主要地方道下館北条線に指定。
1969年（昭和36年）3月31日：道路区域が変更され、供用開始。
1971年（昭和46年）10月4日：新道開通により、終点が変更。
1971年（昭和46年）10月4日：上大島地区の狭隘区間を改良したバイパス道路供用開始。
1980年（昭和55年）1月24日：国道50号との取付新道部分供用開始。
1982年（昭和57年）4月15日：水戸線跨線橋を含むバイパス道路開通。
1993年（平成5年）5月11日：県道下館筑波線が主要地方道に指定。
1995年（平成7年）
3月30日：路線名と整理番号が変更。
9月28日：バイパス道路供用開始。
1996年（平成8年）4月8日：旧道区間が県道から移管。
1997年（平成9年）12月11日：明野バイパスの一部区間が決定。
2000年（平成12年）4月1日：一部区間で、車両の最大重量限度が指定。
2001年（平成13年）
3月1日：一部区間で、車両の最大重量限度が指定。
7月5日：バイパス区間が決定。
2004年（平成16年）3月22日：一部区間で、車両の高さの最高限度が指定。
2005年（平成17年）4月1日：路線名称が、現在の筑西つくば線に変更。
2006年（平成18年）3月16日：明野バイパス延伸区間が決定。
2007年（平成19年）12月25日：明野バイパスの一部が開通。
2010年（平成22年）
3月30日：明野バイパスの一部が開通。
11月1日：筑西つくば線バイパスが開通。
2013年（平成25年）4月26日：明野バイパスの一部が開通。
2016年（平成28年）
1月14日：筑西大橋を道路区域に指定。
3月29日：筑西大橋供用開始。
2018年（平成30年）3月28日：一部バイパス供用開始。
2019年（令和元年）11月27日：一部バイパス供用開始。

路線状況

交通量は比較的少ないものの、道幅が狭く信号も多いため、平均速度はあまり高くありません。特に筑西市村田地区や海老ケ島地区では、大型車の通行には不十分な箇所があり、慢性的な交通渋滞が発生しています。このため、明野バイパスの整備が進められています。

また、以下の区間は、災害時の緊急輸送道路として、道路用地内への電柱の設置が制限されています。

筑西市横島（横島交差点） - つくば市国松（一般県道沼田下妻線交差）
筑西市東榎生字東榎生 - 筑西市上川中子字高田
つくば市中菅間（県道沼田下妻線交差） - つくば市池田（国道125号交差）

バイパス

明野バイパス：筑西市（旧明野地区）の市街地を迂回する、延長7.0kmのバイパス道路です。現道の渋滞緩和と安全確保を目的に整備が進められています。
県道筑西つくば線バイパス（つくば市中菅間）：つくば市中菅間地内の延長0.8kmのバイパス。桜川を挟んで西側に位置し、国道125号バイパスと接続します。

重複区間

茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線（つくば市上大島）

道路施設

養蚕橋（小貝川、筑西市蕨 - 徳持）
西橋（大川、筑西市松原）
桜橋（桜川、つくば市 - 桜川市境）
男女川橋（逆川、つくば市筑波）

地理

つくば市内の区間は、自転車道「つくばりんりんロード」（旧・筑波鉄道筑波線廃線跡）と並行しています。また、つくば市上大島地内では、線路跡地を転用した道路用地があるため、一部旧道が併走しています。この旧道は、かつての筑波線上大島駅を通っていたルートです。

通過する自治体

つくば市
桜川市
筑西市

交差する道路

茨城県道7号石岡筑西線・茨城県道207号高田筑西線（起点）
茨城県道7号石岡筑西線
茨城県道45号つくば真岡線
茨城県道54号明野間々田線（茨城県道131号下妻真壁線重複）
茨城県道41号つくば益子線
茨城県道132号赤浜上大島線
茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線
茨城県道214号沼田下妻線・茨城県道42号笠間つくば線
国道125号・茨城県道138号石岡つくば線（終点）

幻の国道

この道路は、1993年に国道408号の一部として国道に昇格する予定でしたが、政治的な理由により県道のままとなりました。このため、国道408号は、途中で途切れるという不自然な状態が続いています。

脚注

注釈

出典

参考文献
茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』
佐藤健太郎『国道者』新潮社、2015年11月25日。

関連項目

茨城県の県道一覧

外部リンク

茨城県土木部
土浦土木事務所（つくば市区間の道路の管理事務所）
* 筑西土木事務所（桜川市 - 筑西市区間の道路の管理事務所）

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