筑波鉄道筑波線とは？意味をやさしく解説

筑波線（つくばせん）

筑波線は、茨城県の土浦市と西茨城郡岩瀬町（現在の桜川市）を結んでいた鉄道です。この路線は、筑波鉄道（現在の関鉄筑波商事）によって1918年に開通し、その後70年近くにわたって運行されてきました。1987年の国鉄分割民営化にともない、筑波線は全線が廃止されました。

概要

筑波線は、茨城県南西部の筑波山地西麓の外縁に沿って走り、常磐線の土浦駅と水戸線の岩瀬駅を結ぶ非電化の路線として設立されました。1914年に筑波鉄道が設立され、4年後には土浦駅から岩瀬駅までの営業を開始しました。この路線は、当初は蒸気機関車で運行されていましたが、内燃動力の併用が始まるなど時代の変化に対応していきました。

筑波線はまた、宇都宮へ延伸される計画もあったものの、1934年にその計画が失効しました。モータリゼーションの進展に伴い、乗客数は減少し、1979年には再編された筑波鉄道が関東鉄道から独立しました。経営の合理化が図られましたが効果は薄く、1987年 3月31日をもって運行が終了しました。

廃線後の状況

廃線後、筑波線の跡地は主にサイクリングロードとして利用されています。このサイクリングロードは「つくば霞ヶ浦りんりんロード」としても知られ、多くの人々に利用されています。旧駅のほとんどは、駅名標やホームの一部が当時の面影を残しています。

路線データ

- 路線距離：40.1 km
- 駅数：18駅（起終点駅含む）
- 電化：なし（全線非電化）
- 閉塞方式：特殊自動閉塞式（廃止時）

歴史年表

筑波線の歴史は以下のような重要な出来事で構成されています。

- 1911年：軽便鉄道の免許を取得。
- 1913年：軌間が762 mmから1067 mmに変更。
- 1914年：筑波鉄道設立。
- 1918年：土浦ー岩瀬間が開業。
- 1934年：延伸計画が失効。
- 1987年：筑波線が廃止される。

運行形態

筑波線では、全ての列車が普通列車であり、1時間に1～2本の運行が行われていました。特に、土浦駅から筑波駅までをノンストップで結ぶ急行「つくばね」が運行されるなど、周辺地域との連携も深められていました。また、臨時列車も運行され、観光シーズンには特別列車が設定されることもしばしばありました。

交通手段の変化

筑波線の廃止後には、代替バスが運行されるようになりました。現在では、関東鉄道が運行するバスが、廃線跡の周辺地域を結ぶ役割を果たしています。また、筑波研究学園都市の発展により、新たな交通手段が必要とされることにもつながりました。

現在の利用状況

廃止された鉄道路線の跡地は、サイクリングや徒歩での利用が盛んであり、地域の住民や観光客にとって貴重なアクティビティの場となっています。筑波線の歴史は、地域の発展や交通の変遷を知る上でも重要なポイントとなっています。

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