茨城県道186号荒井行方線

茨城県道186号荒井行方線について

茨城県道186号荒井行方線は、茨城県鹿嶋市荒井を起点とし、行方市麻生に至る全長約13kmの一般県道です。この道路は、鹿行地区の太平洋側と霞ヶ浦側を東西に結ぶ重要な役割を担っています。

概要

この県道は、鹿嶋市荒井の国道51号交差点から西へ向かい、北浦の中央部に架かる北浦大橋を渡り、行方市麻生の主要地方道水戸鉾田佐原線に接続します。総延長は13.137kmで、実延長は12.607kmです。

道路は大部分が対向2車線で整備されていますが、鹿嶋市荒井地区には狭隘な区間が残っており、制限速度30km/hとなっています。現在、この区間の歩道設置を含めた道路改良工事が進められています。また、行方市矢幡から終点までの区間には、曲がりくねった道が残り、一部を除き1.5車線の道路となっています。

緊急輸送道路としての役割も担っており、鹿嶋市荒井から行方市根小屋までの区間は、災害時の被害拡大防止のため、電柱の設置が制限されています。

歴史

1959年（昭和34年）に県道荒井麻生線として路線認定されました。その後、1995年（平成7年）に整理番号が186に変更され、2006年（平成18年）には、麻生町の合併により行方市となったことから、現在の路線名である荒井行方線に改称されました。

年表

1959年（昭和34年）10月14日：県道荒井麻生線として路線認定。
1964年（昭和39年）7月3日：車両制限令に基づく指定区間を変更。
1967年（昭和42年）6月29日：鹿島郡大野村大字荒井の狭隘路を拡幅改良。
1970年（昭和45年）6月29日：鹿島郡大野村大字武井地内の狭隘区間を道路改良。
1976年（昭和51年）10月25日：鹿島郡大野村大字津賀地内の狭隘路を拡幅改良。
1978年（昭和53年）9月28日：行方郡麻生町内に待避所を3ヶ所設置。
1982年（昭和57年）12月20日：北浦大橋整備工事に伴う道路区域を指定。
1995年（平成7年）2月22日：北浦大橋バイパスが開通。
1995年（平成7年）3月30日：整理番号を186に変更。
2002年（平成14年）1月15日：北浦大橋バイパス開通に伴い、旧道が町道へ降格。
2005年（平成17年）3月25日：鹿嶋市津賀地内のバイパスが開通。
2006年（平成18年）4月1日：路線名を荒井行方線に変更。
2007年（平成19年）10月18日：鹿嶋市津賀地内の旧道が市道へ降格。
2008年（平成20年）3月10日：鹿嶋市荒井地内の現道を道路改良する区域を決定。
2008年（平成20年）3月27日：鹿嶋市津賀 - 武井の旧道区間が市道へ降格。
2008年（平成20年）4月1日：鹿嶋市津賀 - 行方市根小屋の区間が最大重量限度25トンの道路に指定。
2011年（平成23年）3月31日：鹿嶋市津賀地内の旧道区間が市道へ降格。

路線状況

道路の大部分は改良により対向2車線となっていますが、一部区間には狭隘な場所が残っています。鹿嶋市荒井地区は、狭隘かつ急坂のため、制限速度30km/hとなっており、歩道設置を含めた改良工事が進められています。また、行方市矢幡から終点にかけては、曲がりくねった道が続き、1.5車線の区間が多く見られます。

緊急輸送道路の指定を受けている区間では、電柱の設置が制限され、災害時の被害拡大防止策が講じられています。

道路施設

荒井跨線橋（鹿島臨海鉄道大洗鹿島線）
北浦大橋（北浦）

地理

通過する自治体：

茨城県鹿嶋市
茨城県行方市

交差する道路：

国道51号（鹿嶋市荒井・起点）
茨城県道242号鉾田鹿嶋線
茨城県道18号茨城鹿島線
茨城県道185号繁昌潮来線
茨城県道187号矢幡潮来線
茨城県道50号水戸神栖線
茨城県道2号水戸鉾田佐原線（行方市麻生・終点）

沿線施設：

鹿嶋市立大野中学校
鹿嶋市役所大野出張所
白浜少年自然の家
レイクエコー

参考文献

茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』

外部リンク

茨城県土木部
潮来土木事務所（鹿嶋市区間の道路の管理事務所）
鉾田工事事務所（行方市区間の道路の管理事務所）

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