茨城県道356号城里那珂線

茨城県道356号城里那珂線



茨城県道356号城里那珂線は、茨城県東茨城郡城里町から那珂市に至る、建設中の一般県道です。この道路は、水戸勝田都市圏の北部を東西に結ぶ幹線道路として重要な役割を担っており、地域住民の生活を支えるとともに、経済活動の活性化にも寄与しています。

概要



起点である城里町増井から東へ進み、国道123号と接続した後、那珂市戸に至る路線です。この路線は、水戸都市圏の北部における主要な交通軸として位置づけられており、那珂川を横断する那珂西大橋が整備されたことで、交通の利便性が大幅に向上しました。この橋は、水戸市岩根町と那珂市戸を結び、慢性的な交通渋滞の緩和に貢献しています。

路線データ



起点:東茨城郡城里町増井(茨城県道52号石岡城里線分岐)
終点:茨城県那珂市戸(茨城県道102号長沢水戸線・茨城県道315号下宿常陸鴻ノ巣停車場線交点)
総延長:6.577 km
重用延長:1.515 km
実延長:5.062 km

この路線の特徴として、那珂市戸付近の幅員が15m(車道部6.5m/2車線)となっている点が挙げられます。これにより、円滑な交通の流れが確保されています。

歴史



この道路の整備は、常北町(現:城里町)と那珂町(現:那珂市)を短絡する目的で始まりました。以前は那珂川を渡る道路がなく、上流の千代橋や下流の国田大橋で交通渋滞が慢性化していました。また、常陸那珂港や那珂西工業団地の発展に伴い、水戸市を中心とする近隣市町との連携強化が求められていました。

1996年4月1日、常北那珂線として路線認定され、その後、那珂町側から整備が進められました。2005年2月には、常北町が城里町に名称変更したため、同年4月に路線名称も城里那珂線に変更されました。2014年10月22日には、那珂西大橋が開通し、水戸ニュータウンから石岡城里線までの道路整備が現在も進められています。

年表


1996年4月1日:県道常北那珂線(整理番号356)として路線認定。
2002年10月10日那珂郡那珂町大字戸地内の道路区域(延長697 m)が決定し、一部区間が供用開始。
2002年12月16日東茨城郡常北町大字増井字大久保 - 那珂郡那珂町大字戸の道路区域(延長4.31 km)が決定。
2004年3月25日水戸市藤井町 - 東茨城郡常北町大字那珂西のバイパス新設区域(延長2.041 km)が決定。
2004年3月30日水戸市藤井町 - 東茨城郡常北町大字那珂西のバイパス(延長約2.0 km)が開通。
2005年4月1日:路線名称を城里那珂線へ改称。
2005年11月15日水戸市藤が原2丁目 - 同市藤が原1丁目間(約0.4 km)を供用開始。
2009年1月29日東茨城郡城里町大字那珂西(国道123号交点) - 水戸市岩根町字根本前(那珂川右岸)の一部区間が供用開始。
2009年3月24日水戸市藤が原3丁目(リリーベール小学校付近) - 城里町大字那珂西(国道118号交点)の区間(約0.9 km)を供用開始。
2014年10月22日那珂川橋梁「那珂西大橋」が供用開始。
2016年2月12日:水戸市藤が原3丁目地内の旧道(379 m)が県道指定解除され、水戸市道に降格。

路線状況



現在、以下の区間が供用されています。

水戸市藤が原 - 東茨城郡城里町那珂西の国道123号交点(0.92km)
東茨城郡城里町那珂西の国道123号交点 - 那珂市戸の茨城県道102号長沢水戸線・茨城県道315号下宿常陸鴻ノ巣停車場線交点(1.875km)

道路施設



この路線には、以下の主要な道路施設があります。

藤井橋:西田川を渡る橋。
那珂西大橋那珂川を渡る橋で、水戸市岩根町と那珂市戸を結ぶ重要な橋梁です。8径間連続PC箱桁橋として建設され、橋長は464.3m、幅員は15mです。この橋の開通により、那珂川を渡る交通がスムーズになり、周辺地域の交通渋滞の緩和に大きく貢献しています。

地理



この路線が通過する自治体は以下の通りです。

茨城県
東茨城郡城里町
水戸市
那珂市

交差する道路



国道123号東茨城郡城里町那珂西)

沿線



水戸ニュータウン(水戸市藤が原)

脚注



注釈・出典・参考文献については、原文を参照してください。

関連項目



茨城県の県道一覧

外部リンク



茨城県土木部
常陸大宮土木事務所(那珂市区間の道路の管理事務所)
水戸土木事務所(水戸市城里町区間の道路の管理事務所)

この情報は、茨城県道356号城里那珂線の現状を理解する上で非常に役立ちます。今後の道路整備により、更なる利便性の向上が期待されます。

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