茨城県道42号笠間つくば線

茨城県道42号笠間つくば線

茨城県道42号笠間つくば線は、茨城県笠間市からつくば市に至る、全長約40kmの主要地方道です。この道路は、豊かな自然の中を縫うように走り、変化に富んだ景観が楽しめます。特に、道祖神峠や風返峠といった峠道は、ドライブやツーリングの愛好家に人気です。

概要

この県道は、笠間市下市毛の国道355号を起点とし、南下して道祖神峠を越え、石岡市柿岡の市街地を経由します。さらに筑波連山の風返峠を越えて、つくば市国松で茨城県道14号筑西つくば線に接続します。笠間市側の山麓部から道祖神峠を越え、石岡市小見地区までの区間は、通称「フルーツライン」と呼ばれており、果樹園が広がる風景が楽しめます。

路線データ

起点: 茨城県笠間市下市毛（国道355号交点）
終点: 茨城県つくば市国松（茨城県道14号筑西つくば線交点）
重要な経過地: （旧）新治郡八郷町（現石岡市）
総延長: 39.886 km
実延長: 39.582 km
自動車交通不能区間延長: 2.590 km

歴史

この県道は、1982年（昭和57年）に、それまで存在した複数の県道を統合して誕生しました。当初は「県道笠間筑波線」という名称でしたが、1995年（平成7年）に現在の「県道笠間つくば線」に変更され、整理番号も42となりました。

1959年（昭和34年）: 前身となる一般県道が3路線認定
1982年（昭和57年）: 県道笠間筑波線として路線認定、同時に前身路線廃止
1993年（平成5年）: 主要地方道に指定
1995年（平成7年）: 県道笠間つくば線（整理番号42）に名称と番号変更
2002年（平成14年）: 終点付近のバイパス道路区域決定
2009年（平成21年）: 終点付近の新道供用開始
2012年（平成24年）: 終点付近の旧道が市道に降格、終点位置変更

路線状況

道祖神峠越え区間は、急勾配とカーブが連続するため、二輪車通行禁止となっています。石岡市内は幅員狭小区間が多い一方、八郷盆地内では広域農道フルーツラインがバイパスとして機能しています。また、風返峠付近は大型車通行止めの区間があり、路面状況も注意が必要です。風返峠では筑波パープルラインと交差し、筑波山神社方面へは観光道路として利用されています。

重複区間

この県道は、以下の複数の県道と重複する区間があります。

茨城県道109号稲田友部線
茨城県道140号西小塙石岡線
茨城県道64号土浦笠間線
茨城県道7号石岡筑西線
茨城県道150号月岡真壁線
茨城県道139号筑波山公園線

道路施設

沿線には以下の橋梁があります。

吉原橋（涸沼川）
高友橋（恋瀬川）
白滝橋
桜山橋（逆川）
東山橋（又次沢）
筑波大橋（千寺川）
筑波歩道橋

地理

この道路が通過する地域は、八溝山地の南端に位置し、筑波山地を形成しています。道祖神峠（標高310m）と風返峠（標高412m）の二つの峠があり、八郷盆地や筑波山麓の丘陵地帯を通ります。周辺地域は水郷筑波国定公園や笠間・吾国愛宕県立自然公園に指定されており、自然豊かな景観が楽しめます。

通過する自治体

つくば市
石岡市
笠間市

交差する道路

主要な交差点では、以下の道路と接続しています。

国道355号
茨城県道109号稲田友部線
茨城県道140号西小塙石岡線
茨城県道64号土浦笠間線
茨城県道7号石岡筑西線
茨城県道150号月岡真壁線
茨城県道236号筑波公園永井線（筑波パープルライン）
茨城県道139号筑波山公園線
茨城県道14号筑西つくば線

沿線にある施設

沿道には、以下の施設があります。

筑波山神社
筑波山
善光寺楼門
芸術の村
春風萬里荘

参考文献

茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』

関連項目

茨城県の県道一覧

外部リンク

茨城県土木部
水戸土木事務所
土浦土木事務所

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