茨城県道501号桜川土浦自転車道線

茨城県道501号桜川土浦自転車道線は、かつて茨城県桜川市犬田からつくば市を経由し、土浦市川口を結んでいた自転車専用の県道でした。通称「つくばりんりんロード」として親しまれ、筑波自転車道という名称も使用されていました。この路線は、かつて岩瀬土浦自転車道線と呼ばれていたものが改称されたものです。

概要

この自転車道は、茨城県西部の桜川市岩瀬駅から筑波山地の西麓を南下し、土浦市街地の土浦駅東口付近に至るルートでした。1992年に認定されてから2016年に廃止されるまでの24年間、サイクリストに利用されていました。主な経由地は、桜川市本木、真壁町古城、つくば市北条、同市小田、土浦市藤沢、同市虫掛でした。「つくばりんりんロード」の愛称は、公募によって決定されました。

この路線の最大の特徴は、かつて筑波鉄道筑波線が走っていた廃線跡を再活用して整備された点です。1987年に廃線となった鉄道の跡地を、総工費80億7千万円をかけて自転車道として生まれ変わらせました。旧駅の跡地は、休憩所として整備され、水飲み場、トイレ、ベンチなどが設置されました（旧虫掛駅、常陸藤沢駅、筑波駅、真壁駅、雨引駅）。

自転車道と一般道が交差する地点には、以前は自転車道側に「止まれ」の標識がありましたが、最近では一般道路側に「止まれ」標識が設置されるようになり、自転車道側は「交差点注意」の標識のみとなっています。ただし、交通量の多い交差点では、以前と同様に自転車道側に「止まれ」の標識が残っています。見通しの悪い真壁付近では、自転車と自動車の衝突事故が発生していました。

2016年 3月31日に廃止され、翌4月1日に茨城県道504号潮来土浦自転車道線と統合され、茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線となりました。

路線データ

起点: 桜川市犬田1378番2（旧西茨城郡岩瀬町）、JR 水戸線岩瀬駅前の岩瀬休憩施設
終点: 土浦市川口1丁目
重要な経由地: つくば市
総延長: 36.541 km
重用延長: 0.117 km
未供用延長: 0.0 km
実延長: 36.424 km

通称・愛称

筑波自転車道
つくばりんりんロード

「つくばりんりんロード」の愛称は、1993年に沿線市町村からの公募により、当時土浦市内の小学1年生の作品が採用されました。

歴史

筑波鉄道線の廃線跡地を、茨城県が買い取り、自転車道として整備することになりました。1992年 1月23日に、当初は岩瀬土浦自転車道線として路線認定されました。その後、積極的に道路整備が進められ、毎年部分開通を繰り返し、2002年に全区間が開通しました。

2006年には、起点のあった西茨城郡岩瀬町が合併により自治体名称を変更したため、現在の路線名である県道桜川土浦自転車道線に改称されました。2016年 3月31日に路線廃止となり、翌4月1日に茨城県道504号潮来土浦自転車道線と統合され、茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線となりました。

年表

1992年 1月23日：県道岩瀬土浦自転車道線（整理番号501）として路線認定。
1993年 4月1日：つくば市北条地内の自転車および歩行者用道路区域（延長計2,592 m）決定。
1993年 4月8日：つくば市北条地内の区間（2,592 m）供用開始。
1994年 3月24日：西茨城郡岩瀬町犬田 - 真壁郡真壁町酒寄の区間（延長計16,866 m）が道路区域に決定。
1994年 5月12日：つくば市沼田 - 北条の区間（延長計3,016 m）が供用開始。
1994年 8月15日：真壁郡真壁町田 - 酒寄の区間（延長計4,701 m）が供用開始。
1996年 11月25日：つくば市上大島 - 土浦市虫掛の各区間（延長計4,377 m）が供用開始。
1997年3月27日：真壁郡真壁町上小幡 - 田の区間（延長計4,280 m）が供用開始。
1998年7月21日：つくば市国松、新治郡新治村下坂田、藤沢、上坂田、土浦市虫掛の各区間（延長計3,719 m）の道路区域が決定し供用開始。
1999年 10月25日：つくば市北条 - 小田、つくば市大形、新治郡新治村高岡 - 藤沢、土浦市常名 - 真鍋の各区間（延長計3,960 m）の道路区域が決定。
1999年 11月22日：つくば市北条 - 小田、つくば市大形、新治郡新治村高岡 - 藤沢、土浦市常名 - 真鍋の各区間（延長計3,960 m）が供用開始。
2000年 6月5日：土浦市殿里 - 真鍋2丁目 - 真鍋1丁目の区間（延長計1,577 m）が自転車および歩行者用の道路区域に決定。
2000年 11月27日：西茨城郡岩瀬町大字犬田地内の区間（延長計2,567 m）が供用開始。
2001年 4月1日：土浦市殿里 - 真鍋2丁目 - 真鍋1丁目の区間が供用開始。
2001年 12月13日：真壁郡大和村本木地先 - 真壁町上小幡までの区間の一部（延長計4,022 m）が供用開始。
2002年 3月31日：岩瀬町大字犬田に岩瀬休憩施設を設置。
2002年 4月11日：つくば市大字小田地内（延長972m）と土浦市東崎町地先 - 川口1丁目地先の区間（延長673 m）が供用開始。
2006年 4月1日：現在の路線名である桜川土浦自転車道線に改称。
2016年 3月31日：桜川土浦自転車道線・潮来土浦自転車道線が路線廃止。
2016年 4月1日：前日に廃止された2路線を統合し、県道桜川土浦潮来自転車道線（整理番号505）として路線認定。

路線状況

重複区間

茨城県道・栃木県道41号つくば益子線（桜川市真壁町酒寄 - つくば市上大島：約1.4 km）
茨城県道14号筑西つくば線（つくば市上大島）

道路施設

6か所の休憩施設があり、無料駐車場やトイレなど、利用者が安心して利用できる環境が整備されていました。

岩瀬休憩施設（桜川市犬田）
雨引休憩施設（桜川市本木）
真壁休憩施設（桜川市真壁町古城）
筑波休憩施設（つくば市北条）
藤沢休憩施設（土浦市藤沢）
虫掛休憩施設（土浦市虫掛）

地理

通過する自治体

茨城県
桜川市
つくば市
土浦市

交差する道路

茨城県道・栃木県道41号つくば益子線（桜川市犬田）
茨城県道343号木崎雨引線（桜川市本木）
茨城県道149号横塚真壁線（桜川市真壁町長岡）
茨城県道150号月岡真壁線（桜川市真壁町田）
茨城県道148号東山田岩瀬線（桜川市真壁町椎尾）
茨城県道・栃木県道41号つくば益子線（桜川市真壁町酒寄）
茨城県道14号筑西つくば線（つくば市上大島）
茨城県道132号赤浜上大島線（つくば市上大島）
茨城県道14号筑西つくば線（つくば市上大島）
茨城県道138号石岡つくば線（つくば市北条）
茨城県道19号取手つくば線（つくば市北条）
茨城県道201号藤沢荒川沖線バイパス（土浦市高岡）
茨城県道201号藤沢荒川沖線（土浦市藤沢）
茨城県道199号小野土浦線（土浦市虫掛）
国道125号（土浦市真鍋2丁目・真鍋1丁目）
茨城県道504号潮来土浦自転車道線（土浦市川口1丁目）

茨城県道501号桜川土浦自転車道線