茨城県道60号十王里美線

茨城県道60号十王里美線

茨城県道60号十王里美線は、茨城県日立市の十王地区から常陸太田市の里美地区にかけて延びる主要地方道です。全長は約19キロメートルで、日立市十王町友部から阿武隈高地を横断した後、常陸太田市の国道349号と交差します。

路線概要

この県道は日立市十王町山部を起点とし、終点は常陸太田市上深荻町となっています。特に、日立市内の始まりの約3キロメートルは対向2車線（片側1車線）ですが、その後の阿武隈高地山間部が続く区間は1.5車線に狭まり、道が曲がりくねっています。通行の際は注意が必要です。

歴史と発展

県道十王里美線は、1982年にその前身である県道山方十王線の廃止を経て、新たに路線認定されました。初めは多賀郡十王町から久慈郡里美村までの区間が指定され、1987年には新しい道が開通しました。1993年には主要地方道としての指定を受け、1995年には整理番号が変更され、現在の路線名が定着しました。

その後も路線の整備は進み、1998年には道の延伸が決まり、2008年には日立市内で一部供用が開始されました。さらに、2022年にかけては都市計画道路十王北通り線の開通もあり、地域の交通の利便性が高まっています。

路線状況とインフラ

この県道では、多くの河川や渓流を渡るための橋も整備されています。特に「道保内橋」や「新川上橋」、「新石取戸橋」、「原橋」などが、道路の重要な部分を担っています。これらの橋はそれぞれ日立市内に位置し、交通流をスムーズにしています。

また、JR常磐線によって日立市内が分断される地点では、都市計画道路十王北通り線が整備され、県道十王里美線と連携されています。これにより、日立市北部地域へのアクセスが容易になり、国道6号への接続も実現しています。

地理的特徴

この道路は日立市と常陸太田市を繋ぐ重要な交通路であり、沿線には座禅山工業団地や十王ダム、サットンヒルズカントリークラブなどの観光・産業施設も存在します。これにより、地域経済の発展にも寄与しています。

まとめ

茨城県道60号十王里美線は、日立市から常陸太田市へ至る重要な道路であり、その歴史や整備の経緯、インフラ状況は地域の交通において重要な役割を果たしています。現在もその利用価値は高く、今後の発展が期待されます。

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