茨戸

茨戸（ばらと）

茨戸は、北海道札幌市北区の北端に位置する地名です。この地域は、発寒川、創成川、伏籠川が茨戸川へと流れ込む合流地点となっており、創成川を境にして西茨戸と東茨戸に分かれています。

歴史

茨戸の地は、松前藩の時代には下シノロと呼ばれていた場所にあたると考えられています。「茨戸」という地名は、アイヌ語の「パラト（para-to）」に由来し、「広い沼」を意味します。かつて、発寒川が石狩川（現在の旧川道である茨戸川）に流れ込む下流部には、大小さまざまな沼が点在していました。その中でも、河口近くにあった広い沼を指して「パラト」と名付けられたのが、地名の起源です。

札幌市の発展に伴い、大規模な河川改修が行われる以前の茨戸は、「茨戸太（パラトプト）」と呼ばれ、水上交通の要衝として栄えていました。「茨戸太」は「広い沼の口」を意味し、その名の通り、交通の要所としての役割を果たしていました。しかし、1931年（昭和6年）に石狩川の蛇行部が茨戸川として切り離されたことで、茨戸は河港としての役割を終え、水上交通の拠点としての地位は失われました。

施設

茨戸には、以下のような施設があります。

札幌市立茨戸小学校（東茨戸1-2）
札幌市立豊明高等支援学校（西茨戸4-1）
札幌優翔館病院（東茨戸2-2）
シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ（東茨戸132）
茨戸神社（東茨戸2-1）
茨戸油田（廃止）

地理

茨戸は、札幌市の北端に位置し、石狩川水系の河川が合流する場所にあります。このため、かつては水運が盛んでしたが、河川改修によりその姿は大きく変わりました。現在では、住宅地や商業施設、公共施設などが混在する地域となっています。

まとめ

茨戸は、歴史的な背景と自然環境が豊かな地域です。かつては水上交通の要所として栄えましたが、河川改修によってその役割を終えました。現在では、学校や病院、レジャー施設などが点在する地域として、札幌市民の生活を支えています。

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