茨木政彦

茨木政彦のプロフィールと業績

生い立ちと学歴

茨木政彦（いばらき まさひこ）は、1957年に三重県津市で生まれました。彼は三重県立津高等学校を卒業後、早稲田大学の政治経済学部に進学し、卒業しました。大学卒業後の1980年4月、茨木は集英社に入社し、週刊少年ジャンプ編集部に配属されました。

編集者としてのキャリア

編集者としてのキャリアが始まった茨木は、様々なギャグ漫画を担当しました。主な作品には、徳弘正也の『シェイプアップ乱』や、えんどコイチの『ついでにとんちんかん』、にわのまことの『THE MOMOTAROH』、土方茂（小畑健）の『CYBORGじいちゃんG』、高橋ゆたかの『ボンボン坂高校演劇部』などがあります。

彼は新人作家の才能を発掘することに力を入れ、GAGキングという新人ギャグ漫画賞を設立したことや、森田まさのりの初代担当を無事務めました。さらに、堀江信彦、鳥嶋和彦、高橋俊昌の各氏が編集長を務めていた時期には、週刊少年ジャンプの副編集長として支えていました。

編集長としての挑戦

2003年の12号からは、急逝した高橋俊昌の後任として週刊少年ジャンプ編集部の編集長に就任し、集英社第3編集部の次長も兼務しました。その後、2007年の11月には「ジャンプスクエア」の創刊を果たし、同編集部の編集長にも就任。2008年には専任となり、徐々に多くの役職を歴任しました。2018年には集英社の常務取締役および小学館集英社プロダクションの取締役として活動しています。

茨木編集長は、絵よりもギャグやストーリーの質を重視した独自の編集方針を貫き、新人の読切を積極的に掲載しています。また、「金未来杯」などのコンテストも開催し、新人作家の育成に力を注いでいます。

編集方針と人柄

茨木は、当初は予備校の講師に出版業界を志望させられた経験からこの道を選びました。服装の自由さに魅力を感じており、ジーンズで出社するスタイルが特徴です。彼はインタビューで、女性読者の増加を歓迎しながらも、小中学生向けの誌面作りを続ける意向を示しています。

キャラクターとしての存在感

茨木は自身が担当した作品中で、何度もキャラクターとして登場しています。例えば、『シェイプアップ乱』にはマッチ茨木として、また『ついでにとんちんかん』では茨木氏（イバちゃん）として描かれるなど、様々なファンタジーの中に彼の影が現れています。さらに、『バクマン。』には本人モデルのキャラクターが登場し、編集長として新年パーティに参加する姿が描かれています。

特に『銀魂』や『いぬまるだしっ』などの作品では、そのユーモラスな存在感がコミカルに演出されています。これにより、彼は単なる編集者に留まらず、漫画界における象徴的な人物となっています。

結論

茨木政彦は、日本の漫画界における重要な存在であり、その編集者としての視点や方針は、多くの作品に影響を与え、多くの才能を育ててきました。彼の功績は、今後も日本の漫画文化に深く根ざしていくことでしょう。

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