THE MOMOTAROH

THE MOMOTAROH（ザ・モモタロウ）

『THE MOMOTAROH』（ザ・モモタロウ）は、にわのまことによる日本の漫画作品。週刊少年ジャンプ（集英社）にて1987年から1989年まで連載されました。全10巻の単行本と、ワイド版全2巻が刊行されています。

概要

本作は、日本古来の桃太郎伝説をモチーフにしたキャラクターたちが、プロレスのリングを舞台に戦いを繰り広げる格闘漫画です。同時に、ドタバタギャグが満載のコメディ作品でもあります。作者であるにわのまことの連載デビュー作としても知られています。

2003年から2004年にかけては、続編である『THE MOMOTAROH PART2』がビジネスジャンプ BJ魂に掲載されました。

さらに、週刊少年ジャンプ50周年を記念した読切作品『THE MOMOTAROH 復活は突然に!!の巻』が、グランドジャンプPREMIUM2017年9月号に掲載されています。

あらすじ

物語は、日本各地に伝わる桃太郎伝説の登場人物の子孫たちが、現代においてプロレスラーとして生きている世界が舞台です。太平プロレスに所属する若きホープ、モモタロウの前に、次々と強敵が現れます。

登場人物

太平プロレス関係者

モモタロウ
本作の主人公。太平プロレスのホープとして活躍する覆面レスラー。「桃太郎の子孫」を自称し、二代目桃太郎を名乗ります。年齢や経歴は一切不明ながら、高い実力と才能を秘めています。身長187cm、体重102kg。常に「モモマスク」を被り、素顔を隠しています。性格は明るくお茶目ですが、プロレスに対する情熱は人一倍。必殺技は「ピーチボンバー」や「ストライク・スリー」など。

もんがー
モモタロウがモモ・マスクの力で変身した姿。二頭身の奇妙な生命体で、伸縮自在の体と不思議な能力を持ちます。初期はギャグ要素が強かったものの、次第に自我を持つようになります。窮地に陥ったモモタロウを救う、頼りになる存在です。

松平 馬七（まつだいら ばしち）
太平プロレスのオーナー兼会長。往年の名レスラーで、所属レスラーからは恐れられています。モモタロウを見出し、プロレスの世界へと導いた人物でもあります。

松平 林吾（まつだいら りんご）
太平プロレスのエース兼社長。馬七の息子で、美樹の父。日本チャンピオンのベルト保持者ですが、作中ではギャグキャラ的な描かれ方が多く見られます。

松平 美樹（まつだいら みき）
林吾の娘で、本作のヒロイン的存在。太平プロレスのマネージャーを務め、モモタロウに好意を抱いています。

ご先祖ちゃん
モモタロウの先祖である桃太郎その人。10歳程度の子供の姿をした幽霊で、モモタロウの戦いを様々な形でサポートします。

宮川 三郎太（みやかわ さぶろうた）
太平プロレス所属の新人レスラー。真面目な性格で、日々鍛錬を怠りません。美樹に恋心を抱いています。

猿田彦 大輔（さるたひこ だいすけ）
元太平プロレス所属のレスラー。事故死後に動物園のボスザルと合体して復活しました。モモタロウを「アニキ」と慕っています。

バッカス木桜（-きざくら）
太平プロレス所属のレスラー。極度のアルコール中毒者です。

ラスカル石井
作品の中で堂々とかませ犬と呼ばれている不憫なキャラクター。

坂田家

サカタ・ザ・ゴージャス・キンタロウ
モモタロウのライバル。「金太郎」こと坂田金時の子孫。ナルシストな性格で、モモタロウを強く意識しています。テクニックを重視した格闘スタイルで、多彩な技を持ちます。

坂田 鋼鉄郎（さかた こうてつろう）
キンタロウ兄弟の父で大企業たるゴージャス石材の創始者。作品を代表するギャグキャラクターです。

坂田 銀次郎（さかた ぎんじろう）
坂田家の次男、キンタロウの弟。ゴージャス石材の相続を巡って、双子の弟、銅三郎と共にキンタロウを抹殺しようとしています。

坂田 銅三郎（さかた どうさぶろう）
坂田家の三男、キンタロウの弟。銀次郎の双子の弟。兄、銀次郎と共に金太郎を抹殺しようとしています。

フランソワーズ・モレソージャン
鋼鉄郎の妻でキンタロウ兄弟の母。元モデルのフランス人美女。

ムッシュ・J・ガブリエル
熊。キンタロウがモモタロウに初めて敗れた後、足柄山に篭って特訓したときのスパーリングパートナーにしてキンタロウの無二の親友。

クラマ道場

クラマ・キッド・テングテング
天狗族の末裔で、馬七のライバル。口癖は「イカスーッ!」。モモタロウ戦以降は太平プロレスの庭に居候してクラマ道場を開きます。

牛馬鹿丸（うしうましかまる）
牛若丸の子孫でクラマの弟子。馬鹿な性格で、ギャグメーカー的存在。異常な変身能力を持ちます。

ザ・グレート・ベンケー
武蔵坊弁慶の子孫で、牛馬鹿丸に仕えます。物語前半の悪役キャラクターの中では、比較的まともな人物です。

ムー帝国

ウラシマ・まりん
浦島太郎の子孫で、海底王国ムー帝国の王子。美樹に一目惚れし、モモタロウと対決します。

イカ子
「ムームーダンサーズ」という、まりん御付の侍女集団の一人。

タイ子
「ムームーダンサーズ」の一員。

ヒラメ子
「ムームーダンサーズ」の一員。

モアイ・ザ・バーバリアン
まりんがモモタロウとの試合を投げ出したのを見て、おばばが代役に選んだムー帝国の戦士。

シャーク・サメザメ
ムー帝国の戦士の一人でまりんの護衛。美樹を探しに来た三郎太と戦い、苦しめます。

ウラシマ・ら・むー
まりんの父でムー帝国の現国王。変態的かつ、つかみ所の無いおっさん。

ドラゴン・おばば
まりんの乳母で、教育者。まりんが唯一恐れる相手です。

黒武術一派

影幻 春架（えいげん はるか）
現代の黒武術の伝承者で、師範代。二重人格者で、モモタロウに復讐を誓っています。

黒木 麗羅（くろき れいら）
黒武術の副将的存在で、スタイルのいい美人のお姉さん。

大波 黒潮丸（おおなみ くろしおまる）
黒武術の一員、太平プロレスとの対抗戦で、初戦で出場。小学生のような小柄な体格でパンチパーマのオッサン面というアンバランスな容姿。

ドン・栗五郎（-くりごろう）
太平プロレスとの対抗戦の初戦に出場。通称「ドングリ君」。巨漢のイガグリ頭に柔道着を着ています。

納豆丸（なっとうまる）
黒武術の開祖でご先祖ちゃんの幼なじみ。語尾に「〜デシ」を着けるのが癖。

オニ一族

鬼ヶ島ブラザーズ（バカオニ兄弟）
かつて桃太郎に成敗された「鬼」の子孫である3兄弟。当人達は「鬼ヶ島ブラザーズ」と名乗るが通称「バカオニ兄弟」。

アカオニ・トム
本名トーマス・オニデスキー。

アオオニ・マイク

クロオニ・ジョニー

イワン・シュテンドルフ
1000年以上を生きたと言われる巨体の妖術使い。ロシア出身。3m近い巨漢であり、様々な「妖術」を使います。

その他

七尺一寸（ななしゃく いっすん）
「一寸法師」の子孫である流浪のファイターで、モモタロウの友人。身長213cm/体重140kg。

七尺二寸（ななしゃく にすん）
「一寸法師」の子孫で、七尺一寸の双子の弟。同じくモモタロウの友人。身長216cm/体重142kg。

アーチェリー・ウィリアムス
アースクラッシュ・トーナメントの前回優勝者。もとアーチェリーの選手で、優れた動体視力を持つ。

ペーター
アーチェリー・ウィリアムスの息子。

マーサ茨木
『週刊少年ジャンプ』編集部の茨木政彦をモデルにしたキャラクターで、作中ではほとんどの試合のレフェリーを務めています。

サラマンチョ
アースクラッシュ・トーナメントの大会委員長。小柄な白髪のおじさんで、つぶらな瞳がチャームポイント。

源頼馬鹿（みなもとの よりばか）
牛馬鹿丸の実兄。美樹を巡り牛馬鹿丸に挑むも敗北。

カグヤ・ザ・ムーンバトラー
かぐや姫の子孫を称する（月へ帰る途中のかぐや姫がアマゾンに墜落したという）黒髪ロングヘアの美人。アマゾネス・クィーン。

三年 寝太郎（みつとし ねたろう）
三年一族の末裔。寝技が得意。元ネタは三年寝太郎。

* ヤマトタケル
六百年後の未来から来た最強の男。神を自称している。本名は倭建命。ご先祖ちゃんの出生の秘密、銀綾地の素材の正体など本作の鍵を握る人物。

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