荒川じんぺい

荒川じんぺい

荒川じんぺい（1946年3月8日 - ）は、日本の多才なクリエイターです。グラフィックデザイナー、装丁家、エッセイスト、イラストレーター、そして流木造形家として知られています。彼はかつて日本冒険作家クラブの会員でしたが、後に同会は解散。現在は日本文芸家協会と日本ペンクラブの会員です。

生い立ちと経歴

栃木県壬生町で本名・仁平として生まれました。1960年に壬生町立中学校を卒業後、1964年から月刊誌や週刊誌を中心にイラストレーターとしてのキャリアをスタートさせました。1975年からは、文芸誌「すばる」のアートディレクターを9年間務め、その才能を発揮しました。

1978年からは装幀家としても活動を開始。1980年には「早稲田文学」のアートディレクターに就任し、1999年までその役割を担いました。また、1980年からは流木を使った造形にも取り組み始め、新たな表現の可能性を追求しました。

冒険小説を中心に数多くの装幀を手がける一方で、1990年からは週末を山梨県八ヶ岳南麓の小淵沢の森で過ごし、東京との往復生活を送りながら創作活動を行っていました。そして2002年、活動拠点を八ヶ岳（長野県諏訪郡富士見町）に移し、より自然に近い環境で創作に打ち込んでいます。2007年4月からは、富士見高原病院付属旧富士見高原療養所資料館長を務めています。

テレビやラジオなどのメディアにも多数出演し、その活動は多岐にわたります。2009年6月1日には、栃木県から「栃木未来大使」（日光杉並木広報官）に委嘱され、故郷の魅力を発信する役割も担っています。

著書

荒川じんぺいは、自然や暮らし、創作活動に関する多くの著書を出版しています。

僕は森へ家出します (岩波書店, 1990)
流木造形 荒川じんぺい作品集 (日貿出版社, 1992)
はじめての山野術 子どもとはじめる自然<冒険>図鑑 6 (岩波書店, 1994)
週末は森に棲んで (講談社, 1994)
少年に還る森 (河出書房新社, 1994)
大震災から家族を守る アウトドアのグッズと知恵 (中公文庫, 1995)
森に住んだ観音さま (岩波書店, 1996)
遊びの森 (毎日新聞社, 1997)
森の作法 (集英社, 1997)
週末は山歩き 「初めて」からのお役立ちガイド・エッセイ (講談社文庫, 1999)
趣味を広げる 絵葉書・デジタルカメラを始める (岩波書店, 2001)
愉しむ山歩き百の道標 出かける前に読む登山の知識 (東京書籍, 2001)
パソコンが僕の生き方を変えた 52歳からの挑戦 (岩波書店, 2001)
ひとの輪をつくる メール・インターネットを始める (岩波書店, 2001)
森での老い暮らしを前に 「僕は森へ家出します」から十年のうつろい (文芸社, 2001)
生きがいをつくる ホームページを始める (岩波書店, 2002)
パソコンで森暮らし 52歳からの電脳生活日記 (光文社, 2002)
荒川じんぺい流パソコンお絵描き指南 (清流出版, 2003)
パソコンでいきいき人生 (岩波書店, 2003)
「自分の森」で元気になる (朝日文庫, 2004)
図説じんぺい式自然と遊ぶ手作りクラフト (講談社, 2004)
夏の洞窟 (くもん出版, 2005)
* 森に棲むヒント (清流出版, 2005)

これらの著書は、自然との触れ合い方、創造的な趣味の楽しみ方、そしてパソコンを活用したライフスタイルなど、幅広いテーマを扱っており、多くの読者に影響を与えています。

まとめ

荒川じんぺいは、多岐にわたる才能を持ち、自然を愛する心を持ち続けるクリエイターです。彼の作品や著書は、自然との共生、創造的な生き方、そして豊かなライフスタイルを提案し、多くの人々にインスピレーションを与え続けています。

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