荻島正己

荻島正己の人生とキャリア

荻島正己（おぎしま まさみ）は、1952年5月26日に東京都新宿区に生まれ、2014年6月21日に亡くなったフリーアナウンサーです。彼の本名は荻嶋正己であり、A型の血液型を持っています。俳優の荻島真一は従兄にあたります。彼は、静岡放送のアナウンサーとして知られるようになる前に、東京都立広尾高等学校を卒業し、その後上智大学の経済学部を修了しました。

活動の始まり

荻島は1975年に静岡放送に入社しました。入社後、社員有志で構成されたバンド「ケッタウェイズ」に参加し、ボーカルとギターを担当しました。彼が高校時代に作った歌が、「ひとこと言わせて」で流れるなど、音楽活動にも力を入れていました。特に「おはよう700」のコーナー「キャラバンII」でのリポートが好評を博し、1982年には「朝のホットライン」の司会へと抜擢されました。

当初、この番組の契約は半年間の予定でしたが、好評を受けて何度も延長されることになり、最終的には東京に生活拠点を移すこととなりました。1985年に静岡放送を退職し、フリーアナウンサーとしての道を歩み始めます。彼の妻である初栄（旧姓・持丸）も静岡放送の元アナウンサーであり、現在は日本語教師として活動しています。

野球愛と家族

荻島は東京ヤクルトスワローズの熱心なファンであり、その応援は1978年の初優勝以前から続いていました。妻もスワローズファンに影響を受け、家族全員でチームを支える存在となりました。

健康問題と復帰

2006年1月31日、荻島はレギュラー番組「ひとこと言わせて!!」の生放送中に食道癌の告白をしました。治療に専念するために一週間の休養を取り、その後復帰しました。入院と退院を繰り返す中で、彼は自身の病気と向き合い、番組の視聴者たちに希望を与える存在でした。

2007年からは「団塊ちゃんねる」の司会を務め、また「プロ野球ニュース」にも出演し続けました。彼は抗がん剤治療を受けながらも、報道や情報番組で活躍を続けました。

最後の出演

2012年11月11日には静岡放送の開局60周年特別番組に出演し、これが彼の最後のラジオ出演となりました。しかし、その後の2013年秋にがんが再発し、体調が次第に悪化していきました。2014年6月20日には緩和ケア病棟に転院し、翌日の21日に食道癌によって逝去しました。

追悼番組

彼の死後、2014年8月17日にはFM-Hi!で追悼生番組が放送され、多くのファンや友人が彼を偲びました。出演者には、同業者の國本良博、妻の初栄、梅原克江などが名を連ねました。荻島正己の人生は、彼の卓越したキャリアや情熱、家族への思いとともに、多くの人々に影響を与えたものです。

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