荻野 (伊丹市)

荻野（おぎの）の概要

荻野（おぎの）は、兵庫県伊丹市に位置する地域で、荻野と荻野西という二つの町丁から成り立っています。荻野西は既に住居表示が実施されている一方、荻野は地番整理が完了しているものの、住居表示が未だに実施されていません。地域の特性として、全域が伊丹市立荻野小学校と荒牧中学校の校区に含まれています。

地理

荻野は伊丹市の北部にあり、天神川の東岸部分には荻野1〜8丁目が広がり、西岸の一部が荻野西です。周辺の地域には北側には荒牧、北東には宝塚市の山本野里、東に大野、南東は東野、南には瑞原、南西に鴻池、西には北野、北西に荒牧南と接しています。

町内の主な施設

荻野には以下のような主要な施設があります：

• - 伊丹市立荻野小学校
• - 伊丹市立荻野保育所
• - 伊丹市共同利用施設荻野センター
• - 春日神社（荻野7丁目）：春日大神を祀り、1568年頃に北方からこの地に遷座されました。
• - 源正寺（荻野5丁目）：浄土真宗の古刹で、1517年に開基されました。

荻野西の町丁には、荻野西1丁目と2丁目があり、伊丹市立鴻池小学校や天神川小学校、さらには荒牧中学校と天王寺川中学校の校区に入っています。

歴史

荻野の地域は、元々川辺郡に属し、江戸時代までは荒牧村の一部でしたが、一次独立して荻野村となりました。1889年には町村制の導入により、川辺郡長尾村の大字荻野でもありました。1955年3月には長尾村全体が宝塚市に編入され、その後3週間 later、南部の地域が伊丹市に移譲された経緯があります。

1970年には一部が北野として分離され、1969年には西池（新池）を荻野団地用地として売却され、その費用の一部が春日神社の修復や源正寺の本堂再建に充当されました。1977年には住居表示が導入され、荻野1〜8丁目となり、2007年には荻野西1〜2丁目が設けられ、地域全体の住居表示が完了しました。

地名の由来

荻野という名前は、過去に荻が豊富に生えていたという説や、地形が扇状だったため「扇野（おうぎの）」と呼ばれていたという説が存在します。また、寛政年間に発行された文献『摂津名所図会』には「扇野の火（野火）」という記載も見られ、地名の歴史が伺えます。

交通

地域北端には中国自動車道の高架が通り、南端には県道331号線が走っています。また、伊丹市バスが地区内に停留所を設置しており、荻野、荻野北、荻野南、荻野西などが利用可能です。鉄道は通っていませんが、阪急電鉄宝塚線の山本駅や、JRの北伊丹駅が最寄りの駅となっています。市バスを利用することで、JR西日本の中山寺駅や伊丹駅へアクセスすることもできます。

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