菅原千瑛

菅原千瑛：Mリーグを彩る実力派女流プロ雀士

1991年12月2日生まれ、埼玉県川口市出身の菅原千瑛（すがわら ひろえ）は、日本プロ麻雀連盟所属の四段で、Mリーグ・BEAST Xに所属するプロ雀士です。麻雀漫画『哲也-雀聖と呼ばれた男』をきっかけに麻雀の世界に足を踏み入れ、兄からルールを教わった彼女は、モンド王座決定戦を制した荒正義への憧憬からプロへの道を歩み始めました。

プロへの道：努力と才能が実を結ぶ

高千穂大学商学部在学中、日本プロ麻雀連盟のプロテストに挑戦しますが、一度は不合格に終わります。しかし、彼女は諦めませんでした。同連盟の女流勉強会に参加し、技術を磨いた結果、2012年にプロテストに合格し、プロ雀士としてのキャリアをスタートさせます。

プロデビュー後は、麻雀最強戦2014の最強戦ガール東日本担当やアシスタントを務めるなど、競技麻雀界での活躍の場を広げていきます。2014年にはアーケードゲーム『麻雀格闘倶楽部 彩の華』にも登場。2021年にはEX風林火山ドラフト会議指名選手オーディションに挑戦し、準決勝進出はなりませんでしたが、RTD Girls Tournamentで優勝、第2期桜蕾戦も制覇するなど、連盟公式戦での初優勝を飾り、実力を見せつけました。

Mリーグへの挑戦：頂点への挑戦

2023年、菅原はMリーグ参入を目指すBEAST Japanextのドラフト会議指名オーディションに応募。予選B組では、元Mリーガーの石橋伸洋や連盟の先輩である山井弘、宮内こずえら実力者を相手に、見事トップ通過を果たします。ファイナルでは、予選A組トップの新井啓文やセミファイナルを勝ち上がった浅井堂岐、内田みことらと激戦を繰り広げました。接戦の末、オーラスを迎えるも、僅差で勝利し、BEAST Japanextからのドラフト指名内定権を獲得します。そして、2023年6月30日、ドラフト2位でBEAST Japanextに指名され、Mリーガーとして新たなステージへと進みました。

菅原千瑛の雀風と人物像

菅原の雀風は、門前の手役を軸にしながら、攻守のバランスを重視した幅広い戦術を駆使するタイプです。純チャン三色を好きな役としています。対局中は眉をひそめる「困り顔」がトレードマークで、本人曰く「思考力が高まると眉間に力が入る」ためとのことです。

彼女は3人兄妹の末っ子で、大学1年にはミス高千穂大学に選ばれています。趣味は映画鑑賞と読書でしたが、最近は麻雀の対戦視聴に時間を費やしているとのこと。キャッチフレーズは「清純派黒魔術師」ですが、本人の意向とは関係なく勝手に付けられたため、本人は変更を希望しているようです。親交の深い藤井すみれや山脇千文美によれば、酒の席での面白エピソードが多いものの、公表できないとのことです。

輝かしい戦績と今後の展望

菅原は数々のタイトルを獲得しており、主な戦績として、麻雀最強戦2016女流プロ代表決定戦、麻雀最強戦2022女流チャンピオン決戦、第2期桜蕾戦、RTD Girls Tournament 2021などで優勝しています。

Vシネマ『發（あお）の竜 ～逆転の闘牌～』シリーズにも出演経験があり、テレビ番組『女流雀士 プロアマNo.1決定戦 てんパイクイーン』やラジオ番組『麻雀普及委員会 Root for M League』などにも出演。書籍「Mリーガーの素顔」にも掲載されています。

Mリーグという新たな舞台で、菅原千瑛の活躍はこれからもますます注目を集めることでしょう。彼女の今後の活躍から目が離せません。

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