菅野弘夫

菅野弘夫（かんの ひろお）

菅野弘夫は、1923年7月16日に福島県福島市で生まれ、2009年11月23日に逝去した日本の官僚です。86歳でした。

経歴

東京大学法学部政治学科を卒業後、臨時人事委員会事務局（現在の国家人事院）に入職し、官僚としてのキャリアをスタートさせました。その後、総理府内閣総理大臣官房参事官、佐賀県厚生部長、環境庁長官官房秘書課長、総理府恩給局次長、恩給局長、人事局長など、数々の要職を歴任しました。

1979年11月には、第二次大平正芳内閣において総理府総務副長官（事務）に就任し、鈴木善幸内閣に政権交代後の1981年1月までその任を務めました。総務副長官退任後は、国立公文書館館長として公文書の管理・保存に尽力しました。

1989年の平成改元に伴い、徳仁親王が皇太子となられた際には宮内庁に入り、同年5月1日付で東宮大夫に就任しました。1994年4月1日まで、皇太子の側近として様々な公務をサポートしました。

人物

菅野弘夫は、行政官として卓越した能力を発揮し、日本の行政に大きく貢献しました。特に、総理府総務副長官や国立公文書館館長、東宮大夫といった要職を歴任したことは、彼の能力と人柄が政府や皇室から高く評価されていたことの証左と言えるでしょう。

また、1967年には内閣総理大臣官房参事官として、青年海外派遣・国際青年交流育成派遣団の中央ヨーロッパ派遣団団長を務めるなど、国際交流にも積極的に貢献しました。

1993年の皇太子徳仁親王と小和田雅子の成婚に際しては、一連の儀式に関わる調整役を務め、滞りなく儀式が執り行われるよう尽力しました。この功績は広く知られています。

東京大学硬式野球部の熱烈なファンとしても知られており、野球部公認ファンクラブである「東大を優勝させよう会」を1974年2月23日に有志と共に設立し、1983年から1988年まで第2代目会長を務めました。東京大学野球部を心から応援していました。

2009年11月23日、すい臓がんのため逝去されました。86歳でした。

菅野弘夫は、日本の行政、国際交流、そしてスポーツ振興に貢献した人物として、その功績は長く記憶されることでしょう。

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