菊地まどか

菊地 まどか

菊地まどか（きくち まどか）は浪曲師であり歌手としても活動しています。彼女の芸名は、師匠である2代目京山小圓嬢が過去に名乗っていた「菊地容子」の「菊地」と、「圓」の訓読みである「まどか」に由来しています。その名は、伝統的な浪曲の世界に新風を送り込んでいます。

来歴

まどかは、2001年に成世昌平の甲会に入門し、名取としての道を歩み始めました。2003年には、2代目京山小圓嬢のもとで弟子としての訓練を受け、2年後の2005年2月12日に浪曲師として高座に再登場します。まどかは、2006年4月に新宿御苑で行われた小泉純一郎首相が主宰する観桜会に招かれた際、首相と握手を交わしながら浪曲を使って自己紹介をするなど、積極的に浪曲の魅力をアピールしました。

同年12月1日、彼女は浪曲界で初めて天満天神繁昌亭に出演し、注目を集めました。次の年、2007年に彼女は、新しい世代の浪曲師たちと共に「新星浪曲☆新宣組」を結成し、ギャラリーやカフェでのパフォーマンスも行いました。そのメンバーには春野恵子、幸いってん、一風亭初月、沢村さくらなどが含まれます。また、同年10月には「浪曲乙女組」を結成し、活動の幅を広げています。

その後、2008年7月1日に京セラドーム大阪でのオリックス対ソフトバンク戦で始球式に参加し、「君が代」を独唱しました。まどかの歌手デビューは2010年2月にリリースした「浪花女のげんき節」で、以降も多くの楽曲を世に送り出しています。2023年には長男を出産し、その後高座に復帰しています。

受賞歴

まどかは、そのキャリアの中で幾多の賞を受賞しています。2001年には富山テレビの「サンザワールド民謡大会」で優勝を果たし、2002年には西近畿民謡連合大会でも優勝と和歌山県知事賞を受賞しました。また、文化庁芸術祭の新人賞を受賞した2006年には大阪舞台芸術新人賞も手にしました。さらに、2007年には「咲くやこの花賞」で大衆芸能部門賞を受賞し、2009年には大阪文化祭賞の奨励賞を、2010年には日本レコード大賞の新人賞を獲得しました。

2020年には令和元年度の花形演芸大賞金賞も受賞し、彼女の才能が広く認められることとなりました。

主な出演番組

テレビ番組にも数多く出演しており、NHK総合の「上方演芸ホール」や「わが心の大阪メロディー」、さらには「笑点」にも登場しています。また、CMにも出演し、「文化放送」のQRソング浪曲編や「ドギーマン」にも歌で参加しています。音楽面でも、2009年には「浪曲 嫁ぐ日 / 浪曲 赤垣源蔵 名残の徳利」をはじめ、「浪花女のげんき節」や「菜の花列車」など、多数のCD・DVDがリリースされています。

菊地まどかはその多彩な才能を活かし、浪曲と歌の世界で幅広く活躍を続けています。彼女の進化を楽しみにしているファンは多く、今後の活動にも注目が集まっています。

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