菊地美奈

菊地美奈（きくち みな）は、1971年8月30日生まれ、東京都出身のソプラノ歌手です。彼女は歌手活動に加え、脚本家、訳詞家、プロデューサーとしても才能を発揮しています。音楽一家に生まれた菊地は、幼少期から音楽に親しみ、その才能を開花させました。

経歴

菊地は、日本女子大学の附属幼稚園から高等学校まで進み、その後、東京藝術大学音楽学部声楽科を卒業、同大学院独唱専攻を修了しました。さらに、二期会オペラスタジオマスタークラスを修了し、二期会会員としても活躍しています。また、二期会講師、東海大学非常勤講師、朝日カルチャーセンター講師として後進の指導にもあたり、音楽ビヤプラザライオンでは歌手兼プロデューサーも務めるなど、教育・プロデュース活動にも意欲的に取り組んでいます。

オペラ出演歴

菊地は、国内外の数々のオペラ公演で主要な役を演じています。その中でも特に注目される出演歴は以下の通りです。

1999年、サイトウ・キネン・フェスティバル松本in 松本城野外コンサート『ファウストの劫罰』で天の声を担当。小澤征爾氏の指揮の下、素晴らしい歌声を披露しました。
2000年には、新国立劇場『魔笛』でパミーナ役を演じ、その美しい歌声と演技力で観客を魅了しました。
2003年、新国立劇場『ジークフリート』では森の小鳥役を演じ、準・メルクル指揮、K.ウォーナー演出という豪華な舞台に参加しました。
2004年、東京オペラ・プロデュース『カプリッチョ』で伯爵令嬢マドレーヌ役を演じ、その存在感を示しました。
2006年には、二期会とハンブルク州立歌劇場の共催による『皇帝ティトの慈悲』でセルヴィーリア役を務めました。
2009年、佐渡裕プロデュース『カルメン』ではフラスキータ役を演じました。
2010年、二期会『メリー・ウィドウ』でヴァランシエンヌ役を演じました。
2011年、二期会『フィガロの結婚』ではスザンナ役を演じ、デニス・ラッセル・デイヴィス指揮、宮本亜門演出という話題の舞台で素晴らしいパフォーマンスを披露しました。
* 2013年には、二期会『ホフマン物語』でジュリエッタ役を演じ、ミシェル・プラッソン指揮、粟国淳演出の舞台を彩りました。

その他の活動

菊地は、オペラだけでなく、コメディ・オペラ・ユニット「オペラ三昧」のメンバーとしても活動しています。また、作詞家としても才能を発揮し、ドビュッシーの「月の光」の作詞を手掛けました。さらに、カールマンの『伯爵令嬢マリツァ』やベナツキーの『白馬亭にて』の訳詞も担当するなど、多岐にわたる活動を展開しています。

その他、チャリティCD『日本のうた』に参加したり、TOKYO MX制作の私立恵比寿中学出演番組『エビ中グローバル化計画』にゲスト出演するなど、メディアにも登場しています。

菊地美奈は、その類まれな才能と多才な活動で、日本の音楽界に貢献し続けています。ソプラノ歌手としての活動のみならず、脚本、訳詞、プロデュースなど、その活躍は多岐にわたります。今後も彼女のさらなる活躍が期待されています。

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