菊沢竜佑

菊沢竜佑について

菊沢竜佑（きくさわ りゅうすけ）は1988年5月16日生まれで、秋田県秋田市の出身です。元プロ野球選手として投手を務めていました。右投右打で、彼のキャリアは多くの困難に満ちていましたが、その中でも野球に対する情熱を失うことはありませんでした。

経歴の始まり

菊沢は小学4年生の時に野球を始め、その後は秋田県立秋田高校に進学しました。在学中は1年生からベンチ入りし、チームの一員として活動をしましたが、2年生の時に左大腿骨を骨折し、しばらくの間は苦しい時期を過ごします。しかし、その後の3年次には主力投手としてチームを引っ張り、特に夏の大会では目覚ましい活躍を見せました。4試合で投げ、本荘高校に敗北するまで、競技を続けていました。

高校卒業後、菊沢は立教大学に進学し、大学野球でも努力を重ねます。1年時からベンチ入りし、自身が勝ち投手となる試合では、立教大学が通算800勝を達成する瞬間の一端を担いました。しかし、3年生の夏には右肘に靭帯再建手術を受ける羽目に。4年間での登板は通算14試合にとどまり、そのうちの1勝は1年生の時のものでした。卒業後は、一般社員として山崎製パンに入社しましたが、再び野球を続けるために横浜金港クラブに加入し、独立リーグでもプレーをしていきました。

プロ入りまでの道のり

2014年には読売ジャイアンツの入団テストに合格したものの、ドラフトでは指名を逃しました。75年の間にプロとして活躍する機会を逃した菊沢は、2015年にアメリカの独立リーグであるパシフィック・アソシエーションに渡り、ソノマ・ストンパーズで1年間プレーしました。2016年に帰国した後、福島県の相双リテックに入社し、その軟式野球部でもプレーを続けました。

この間、彼の直球は146km/hを記録し、東京ヤクルトスワローズのドラフトの候補選手にも名前が挙がりました。天皇賜杯全日本軟式野球大会ではエースとして準決勝でノーヒットノーランを達成し、チームを準優勝に導く活躍を見せました。この結果を受けて、2016年のドラフト会議で東京ヤクルトから指名され、契約金1000万円、年俸600万円でプロの道を歩み始めました。

プロとしての挑戦

菊沢は2017年9月12日にプロ初登板を果たし、中日ドラゴンズ戦で中継ぎとして2回を投げ、2失点を喫しました。結局そのシーズンには2試合の登板を果たしましたが、シーズンオフにはみやざきフェニックスリーグで右肘を再び故障し、2018年の春季キャンプは二軍でのスタートとなりました。そして、同年10月に戦力外通告を受けたことで、現役を引退することとなりました。

引退後の活動

菊沢は引退後の2019年に12球団合同トライアウトに参加しました。このトライアウトでは他の選手を打ち取るなどの結果を残したものの、NPB復帰には至りませんでした。

プロフィールと趣味

菊沢は、兄の菊沢翔平がバスケットボール選手であり、秋田県立能代工業高等学校から実業団の曙ブレーキ工業に所属しています。彼自身もバスケットボール観戦を楽しみ、田臥勇太の著書の題名『Never Too Late』（遅くはない）を座右の銘としています。これからの彼の活動にも期待が寄せられています。

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