菊間国家石油備蓄基地

菊間国家石油備蓄基地

愛媛県今治市菊間町に所在する菊間国家石油備蓄基地は、日本のエネルギー安全保障において重要な役割を担う石油備蓄施設です。太陽石油の四国事業所に隣接しており、港湾関連施設を共用することで効率的な運用が行われています。

概要

この基地は、元々日本地下石油備蓄株式会社によって管理・所有されていましたが、2004年に国家石油備蓄事業が国の直轄事業となった際に国に移管されました。現在は、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構が所有し、日本地下石油備蓄が操業業務を受託しています。

施設概要

菊間国家石油備蓄基地は、150万キロリットルの備蓄容量を有しています。その内訳は以下の通りです。

地下岩盤タンク: 3ユニット（59.4万KL、74.5万KL、2.5万KL）
陸上シフトタンク: 3.4万KL × 4基

地下岩盤タンクは、地中に掘削された空間を利用して石油を貯蔵するもので、大規模な貯蔵に適しています。一方、陸上シフトタンクは、地上に設置されたタンクで、より柔軟な運用が可能です。

沿革

菊間国家石油備蓄基地の建設は、1980年代後半に始まりました。以下にその主な沿革を示します。

1986年3月: 立地が決定。
1986年8月: 日本地下石油備蓄が菊間事業所準備室を菊間町役場内に設置。
1987年3月: 菊間事業所開設。
1988年4月: 菊間基地起工。
1989年2月: 岩盤タンク本体工事に着工。
1990年6月: 陸上シフトタンク本体工事に着工。
1991年12月: 総合管理事務所新築工事に着工。
1994年3月: 菊間基地完成。
1995年4月: 営業運転開始。
2004年2月: 国家石油備蓄基地が国の直轄事業に伴い、国へ移管され「菊間国家石油備蓄基地」に改名。

脚注

この基地に関する詳しい情報は、以下の文献に記載されています。

菊間町（2004年）『菊間町誌（続編）』、405～411頁。

関連項目

石油備蓄
太陽石油

外部リンク

菊間国家石油備蓄基地


菊間国家石油備蓄基地は、日本のエネルギー安定供給を支える重要なインフラ施設であり、今後もその役割は重要であり続けるでしょう。

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