菱田信也

菱田信也（ひしだしんや）

菱田信也は、1966年5月13日に兵庫県神戸市で誕生した、日本の脚本家、劇作家、そして舞台演出家です。彼の作品は多岐にわたり、テレビドラマと舞台の両方で活躍をしています。

来歴

菱田は神戸市で育ち、滝川高校を経て1986年に英知大学（現在の聖トマス大学）仏文科に入学しました。大学時代、2年生の時に「吉本興業新劇団オーディション」の作家部門で合格し、放送作家やイベント舞台の演出補として活動を開始しました。彼の初めての脚本は1989年に発表された『HOLDMETIGHT〜抱きしめて、もっとつよく』で、神戸のレストラン北野クラブ・ダンスホールで上演されました。その後、1990年には『チンピラエレジー』を手掛け、劇作家として本格的にデビューを果たしました。

2006年には、戯曲『パウダア－おしろい』で第57回読売文学賞の戯曲シナリオ部門を受賞し、その才能が広く認められることとなります。

テレビ脚本

菱田はテレビドラマにおいても多くの作品を手掛けており、代表作には以下のようなものがあります。

• - 暖流（2007年、毎日放送）
• - 幻影〜ゲンヱイ〜（2008年、朝日放送）
• - オトコマエ!2（2009年、NHK）
• - 再生の町（2009年、NHK）
• - サムスンスペシャル 伝えたい!僕らの夢 聴導犬が教えてくれたチカラ（TBS、2009年）
• - ジウ 警視庁特殊犯捜査係（2011年、テレビ朝日）
• - グ・ラ・メ!～総理の料理番～（2016年、テレビ朝日）
• - ひきこもり先生（原案担当、2021年、NHK）

舞台脚本・演出

また、舞台においても多くの作品を製作・演出しています。彼が手掛けた舞台には、天童よしみ特別公演「くれない三度笠」、吉本新喜劇・中條健一の二十周年特別公演など、多くの人に親しまれる作品が多いです。こちらも特に彼の独自の視点やスタイルが際立っています。

受賞歴

彼の才能は数々の賞によって評価されており、主な受賞歴には以下が挙げられます。

• - 1999年 - 戯曲『グランドロマン』で第9回上岡演劇祭の脚本奨励賞を受賞。
• - 2001年 - 戯曲『いつも煙が目にしみる』で第1回近松門左衛門賞優秀賞を獲得。
• - 2006年 - 戯曲『パウダア－おしろい』で第57回読売文学賞戯曲シナリオ部門を受賞。
• - 2019年 - 神戸市文化奨励賞を受賞。

著書

彼の著作も多数あり、小説『再生の町』、震災脚本家 菱田シンヤ（2014年）、『芝居小屋戦記』（2020年）のような作品を発表しています。これらの著書は、彼の視点を通じて舞台や映画の世界を探求したものです。

菱田信也は、創造的な表現を通じて観客に感動を与えるため、日々新たな挑戦を続けています。

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