葉月あい

葉月 あい

葉月 あい（はづき あい）は、1995年9月22日に東京都で生まれた日本のアイドル、女優である。現在の所属事務所はジェイロック。

来歴

彼女の芸能活動は、ごく幼い頃の体験に端を発する。小学1年生の時に観劇したミュージカル『美少女戦士セーラームーン』に心を奪われ、特にヒロインを演じていた黒木マリナの姿に強い憧れを抱いた。この経験がミュージカルスターを目指すきっかけとなり、黒木マリナと同じ事務所に所属することを決意。小学3年生の頃から本格的に芸能の道を歩み始めた。

キャリアにおける重要な節目の一つが、2007年に放送された特撮ドラマ『時空警察ヴェッカーシグナ』への出演である。オーディションを経て、主要キャラクターである春日さりあ、そして変身後のシグナサリー役という大役を射止めた。この時、彼女はまだ小学6年生であり、共演者の中でも最年少であったにもかかわらず、主演を務め上げたことは、その後の活動における大きな礎となった。

所属していたSRプロモーションが解散したことに伴い、2010年9月にはジェイロックへと移籍。新たな環境でキャリアを続行した。

2011年8月からは約1年間にわたり、イギリスへ留学した。この留学は、語学と演劇という、自身の表現力を高める上で不可欠なスキルを習得することを目的としていた。海外での経験を経て、2012年7月に帰国。同年9月の舞台出演を機に、芸能活動を本格的に再開した。

主な出演

葉月あいは、子役時代から現在に至るまで、多岐にわたる分野で活動を展開している。

テレビドラマ

連続ドラマでは、2006年のオムニバスドラマ『黄金の舌』の一編「地獄少女」第6話で幼少期の役を演じ、2007年には主演作『時空警察ヴェッカーシグナ』で強い印象を残した。同年に放送された『ボディコンコップ』、2010年の『あり得ない!』第4話にも出演。単発ドラマでは、2005年6月14日放送の『火曜サスペンス劇場』「6月の花嫁マリーゴールド」に出演している。

テレビ番組

ドラマ以外のテレビ出演も多く、子供向けの番組や情報番組に関わった。エンタ!371の『小・中学生限定美少女学園』（2005年）、ニュース番組『News!371〜ジュニア』（2007年）のほか、情報番組『最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学』、『先生教えて下さい3』（いずれもテレビ朝日系）、子供向け番組『キッザニアTV』（2007年、BSフジ）、グラビア番組『グラビアの美少女』（2007年、MONDO21）など、その活動は幅広い。

映画

映画界へも進出しており、ホラー作品への出演が目立つ。2004年のオムニバスホラー『日野日出志のザ・ホラー怪奇劇場』の一編「地獄小僧」や『ホラ〜番長「運命人間」』に出演。2008年には人気ホラーシリーズの続編『口裂け女2』、ゲーム原作のアクションホラー『お姉チャンバラ THE MOVIE』に出演した。また、同年には『殺しのはらわた』、2009年には主演ドラマの劇場版『時空警察ハイペリオン』、2010年には『最高でダメな男・築地編』にも出演している。

その他の映像作品

オリジナルビデオやネット配信作品にも参加。DVDシネマとして、『こっくりさん 日本版』（2005年）、『心霊写真 呪撮』（2006年）、『DEATH FILE 2』（2007年）、『学校の都市伝説 トイレの花子さん』（2007年）、『ビットバレット』（2008年）に出演。ネットシネマでは『14歳のスケッチ』第2話（2006年）に出演した。

舞台

イギリス留学で演劇を学んだ後、舞台での活動を活発化。留学前の2009年『イタズラなKiss〜卒業編〜』、2010年・2011年の『華鬼』ではヒロインを務めた。留学からの帰国後、活動再開第一作となったのが2012年9月の『ハイスクール歌劇団☆男組』である。

CM、雑誌

広告分野では、2008年にネクソンのゲーム「BnB」のCMに出演。雑誌では過去にグラビア誌にも登場。

リリース作品

個人名義での作品もリリース。DVDとしてはグラビア活動を通じて複数の作品があり、『美少女学園Vol.5(初等部)葉月あい』（2006年）、『あいのり』（2006年）、『Yes,あい Do』（2008年）などがある。CDとしては、主演した『時空警察ヴェッカーシグナ』に関連する楽曲があり、ユニットSignaly'sとしてエンディング主題歌「MY PRECIOUS FRIENDS」（2007年）を、また葉月あいfor春日さりあ名義で挿入歌「キミがいるから」（2007年）を発表している。

幼い頃からの夢を追い、様々なメディアで経験を積み、さらには海外での研鑽を経て、表現者として活動を続けている。

もう一度検索