葭州

葭州（かしゅう）

葭州は、中国にかつて存在した州であり、金代から民国初年にかけて、現在の陝西省楡林市佳県一帯に設置されていました。

歴史

北宋時代

1099年（元符2年）に、北宋によって石州葭芦寨に晋寧軍が置かれました。晋寧軍は河東路に属し、定胡・臨泉の2県と5寨5堡を管轄していました。

金代

1182年（大定22年）に、金によって晋寧軍は葭州と改められました。この葭州は河東北路に属し、8寨9堡を管轄していました。

元代

元の時代になると、葭州は延安府に属し、呉堡・神木・府谷の3県を管轄するようになりました。

明代

明の時代も、葭州は引き続き延安府に属し、呉堡・神木・府谷の3県を管轄していました。この体制は元代から引き継がれたものです。

清代

清の時代に入ると、葭州は楡林府に属するようになります。しかし、この頃には属県を持たない散州となっていました。

中華民国

1912年、中華民国が成立すると、葭州は廃止され、葭県と改められました。これにより、葭州としての歴史は幕を閉じました。

葭州は、時代の変遷とともにその所属や管轄する地域が変化してきたことがわかります。北宋時代に晋寧軍として成立し、金代に葭州と改称されて以降、元、明、清と時代を経る中で、その役割や行政区分も変化していきました。最終的には中華民国によって葭県となり、その名前は歴史の中に刻まれることとなりました。

この地域は、中国の歴史において重要な位置を占めており、その変遷を知ることは、中国史の理解を深める上で有益です。

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