葭本未織

葭本未織（よしもと みおり、1993年1月17日生まれ）は、兵庫県芦屋市出身の劇作家・演出家であり、「少女自由都市」を主宰しています。

彼女は2歳の誕生日に阪神大震災で実家が全壊するという経験を持ち、仮設住宅で育ちました。この経験は、彼女の作品に大きな影響を与えています。兵庫県立宝塚北高等学校演劇科、文学座附属演劇研究所本科・研修科を経て、立教大学現代心理学部映像身体学科を卒業。大学では松田正隆に師事しました。

立教大学在学中に制作した『聖女』は、第60回岸田國士戯曲賞の推薦作となりました。この作品は、彼女の才能を広く知らしめるきっかけとなりました。2016年には劇団「少女都市」（後に「少女自由都市」に改称）を旗揚げし、兵庫県と東京都を拠点に活動を開始しました。

彼女の作品は、震災の経験、演劇、心理学、映像身体学など、多岐にわたるバックグラウンドに裏打ちされており、独自の視点と表現で観客を魅了します。社会的なテーマや人間の心理を深く掘り下げた作品が多く、観客に新たな視点を提供しています。

2022年には、南千住回遊劇『リアの跡地』で北海道戯曲賞大賞を受賞しました。この作品は、彼女の才能と創造性を高く評価されるものであり、今後の活躍がますます期待されています。

主な受賞作

2022年 南千住回遊劇『リアの跡地』（北海道戯曲賞大賞受賞）

彼女は、日本の演劇界において、今後ますます重要な存在となるでしょう。

外部リンク

北海道戯曲賞

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