葭池温泉前駅

葭池温泉前駅について

葭池温泉前駅（よしいけおんせんまええき）は、山梨県富士吉田市富士見四丁目に位置する、富士山麓電気鉄道富士急行線の駅です。駅番号はFJ13で、富士山麓の豊かな自然に囲まれた場所にあります。この駅は、地域の温泉地である葭之池温泉へのアクセスポイントとして、また、地域住民の日常の足として重要な役割を担っています。

歴史

この駅は、1930年（昭和5年）1月21日に、富士山麓電気鉄道の駅として「尾垂鉱泉前駅（おだるこうせんまええき）」という名称で開業しました。その後、1939年（昭和14年）までに現在の「葭池温泉前駅」に改称されました。1960年（昭和35年）5月30日には、社名変更により富士急行の駅となり、長らく富士急行の駅として親しまれてきました。
2015年（平成27年）3月14日には、交通系ICカード「Suica」が利用可能となり、利便性が向上しました。さらに、2022年（令和4年）4月1日には、富士急行の鉄道事業分割に伴い、富士山麓電気鉄道の駅として再出発しました。

駅構造

葭池温泉前駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。線路はほぼ北東から南西に走り、ホームは線路の南東側に設けられています。駅の出入口は、ホームから下吉田駅方面へのスロープとなっており、ここには簡易Suica改札機が設置されています。駅舎はなく、無人駅ですが、ホーム上には小さな待合所が設置されており、利用者の休憩場所となっています。また、出口の脇には公衆電話が1台設置され、自動券売機の代わりに乗車駅証明書発行機が設置されています。

利用状況

2017年度（平成29年度）の1日平均乗降人員は132人でした。近年の年間乗車人員、乗降人員の推移は以下の通りです。

駅周辺

駅の周辺は、葭之池温泉の最寄り駅であり、駅から踏切を渡ると約5分で温泉に到着します。葭之池温泉は、かつて尾垂の湯とも呼ばれていたため、駅の旧称である尾垂鉱泉前駅はこの温泉に由来します。駅周辺には、住宅が点在しており、商店や食堂も見られます。また、国道139号が駅の南約300メートルの場所を通っており、道路アクセスも良好です。

周辺施設

葭之池温泉：駅から徒歩数分の場所に位置する温泉施設。
下ノ水神社：地域の人々に親しまれている神社。
中央自動車道・富士吉田バスストップ：高速バスの利用に便利。
オギノ 富士吉田店：日常の買い物に便利なスーパーマーケット。

バス路線

駅から南に約350メートル離れた「富士見町会館前」停留所から、富士急バスの路線バス（タウンスニーカー）が発着しています。これにより、周辺地域へのアクセスも容易です。

中央循環（右回り）：市役所前、市立病院、富士山駅方面。
中央循環（左回り）：下吉田駅、富士山駅方面。

隣の駅

富士山麓電気鉄道

■富士急行線

寿駅 (FJ12) - 葭池温泉前駅 (FJ13) - 下吉田駅 (FJ14)

外部リンク

* 富士山麓電気鉄道 葭池温泉前駅


この駅は、地域の歴史と生活に深く根ざした、魅力的な駅です。

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