蒲生礼一

蒲生礼一（がもう れいいち）

蒲生礼一（1901年4月7日 - 1977年8月12日）は、日本の著名なイスラム学者であり、東京外国語大学名誉教授として知られています。

生涯

1901年、島根県に生まれ、東京外国語学校を卒業。1925年に東京外国語学校の講師に就任し、教育者としてのキャリアをスタートさせました。講師として教鞭を執る傍ら、回教圏研究所にも所属し、イスラムに関する研究活動を精力的に行いました。

太平洋戦争終結後の1950年には、東京外国語大学教授に就任。1954年からは東京大学文学部講師も兼任し、幅広い分野で教鞭を執りました。1964年に東京外国語大学を定年退官し、その長年の功績から名誉教授の称号が贈られました。

家族

蒲生礼一の女婿にあたる大野盛雄は、人文地理学の研究者として知られています。

著作

蒲生礼一は、イスラム学に関する多数の著作を著しました。以下に代表的なものを紹介します。

著書

共著
『オリエント 第2』(図説世界文化史大系 4) 前嶋信次共編、角川書店 1958
『ヘブライ・アラビア・ペルシアの文学』(世界の文学史) 関根正雄・牧野信也共著、明治書院 1967
『世界民話の旅 ギリシア・ペルシアの民話』共著 さ・え・ら書房 1970

翻訳

『四人の托鉢僧の物語 印度回教文学古典』ミール・アマン著、生活社 1942
改題『四人の托鉢僧の物語』平凡社(東洋文庫) 1999
『アラビア・ペルシア集』(世界文学大系 68) 筑摩書房 1964
薔薇園(シラーズのサァディー)
果樹園(シラーズのサァディー）
精神的マスナヴィー(ルーミー)
抒情詩(シラーズのハーフィズ）
『薔薇園 グリスターン イラン中世の教養物語』サアディー著、平凡社(東洋文庫) 1964
『少年少女新世界文学全集(アジア・アフリカ編)』講談社 1965
フィルドゥシー「王書物語」

記念論集

『蒲生礼一先生記念論集』蒲生礼一先生10回忌記念刊行会 1987

参考

「<座談会>日本におけるイスラム学の歩み」蒲生礼一・内藤智秀・野原四郎・前嶋信次・松田寿男・松林亮・井岡畯一『イスラム世界』2, 1994年. doi
* デジタル版日本人名大辞典

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