薪谷翠

薪谷 翠のプロフィールとキャリア

薪谷 翠（しんたに みどり）は、1980年8月15日に和歌山県那賀町（現在の紀の川市）で生まれました。彼女は日本の女子柔道界において重要な存在であり、現在はミキハウス柔道部でコーチとして活躍しています。身長163cm、体重93kgの力強い体格で、柔道選手としてのキャリアを築いてきました。

幼少期と柔道の始まり

彼女の柔道の道は、小学校4年生の時に始まりました。才能を早くから発揮し、中学1年生の時には全国中学校[[柔道大会]]の56kg超級部門で優勝します。この成功を契機に、薪谷は更なる技術の向上を目指し、寝技強化のためにレスリングにも挑戦しました。

12歳という若さで全日本レスリング選手権大会の75kg級に出場し、優勝を収める快挙を達成しましたが、柔道強化の手段としてレスリングが適さないと判断し、練習を辞める選択をしました。

学歴と柔道キャリアの確立

その後、大阪工業大学高等学校及び筑波大学体育専門学群で学びながら、 確固たる柔道キャリアを形成しました。2003年にはミキハウスに入社し、彼女の競技人生の新たな章が始まります。

2005年には世界選手権で夢の金メダルを獲得し、女子柔道選手としての名声を確立しました。この勝利は彼女にとって大きな手応えでした。2008年には全日本女子柔道選手権を最後に現役を引退し、以後は全日本[[柔道連盟]]の女子シニア、及びミキハウス柔道部のコーチに就任しました。

主な技とスタイル

薪谷の柔道スタイルは、力強い技の数々に特徴づけられています。得意技には「燕返」や「小外刈」があり、これらの技は彼女のレスリング経験を活かしたものです。また、内股すかしや大内返しといった返し技も得意とし、技術の幅広さが彼女の強さの秘密です。特に一本背負投を多用していましたが、膝の故障をきっかけに体落を習得し、より多様な技を駆使できるようになりました。

コーチ業とチームへの貢献

2013年には女子柔道強化選手への暴力問題で戒告処分を受けるも、それが取り消されたことで新体制のコーチとして復帰します。彼女は体育会系の精神を持ち、選手たちの成長をサポートし続けています。2016年10月には代表チームのコーチを退任しましたが、彼女の指導した選手たちは現在も国際舞台で活躍しています。

戦績

彼女が残した戦績は以下の通りです：

• - 1993年-1994年 全国中学校大会 56kg超級 2連覇
• - 1997年 全国高校選手権 78kg超級 優勝
• - 2000年 全日本学生選手権 78kg超級 優勝
• - 2001年 全日本女子柔道選手権 優勝
• - 2005年 世界選手権 無差別級 金メダル

このように薪谷翠の人生は柔道と共に歩みを続け、多くの成果を残してきました。彼女の成績は女子柔道のお手本とも言え、今後も若い選手たちの刺激となることでしょう。

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