藤井 (壬生町)

栃木県壬生町藤井地区の詳細解説

藤井地区は、栃木県下都賀郡壬生町の南東部に位置し、黒川の左岸に広がる台地上にあります。郵便番号は321-0221で、壬生郵便局の管轄区域です。周辺地域は下野市や栃木市に隣接し、国道352号が地区の北部を東西に横断しています。

地理的特徴

藤井地区の大部分は水田地帯であり、肥沃な土地を活かした農業が盛んです。特産品としてはカンピョウが知られています。地区の東側と南側は下野市、西側は栃木市と接しており、壬生町の南東端に位置しています。

黒川が地区を流れ、農業用水源として重要な役割を果たしています。

歴史

戦国時代には都賀郡の地名として記録されており、当時は壬生氏の領地でした。円照寺付近には壬生氏の支城である藤井城が築かれていました。江戸時代には、黒川東岸に藤井河岸が設けられ、年貢米の積み出しに利用されるなど、水運の要衝として機能しました。

1873年（明治6年）には藤井学舎が創立され、地域の教育を担いました。その後、壬生小学校藤井分教場、藤井尋常小学校と改称され、最終的には藤井小学校となりました。

1889年（明治22年）の町村制施行により、藤井村は壬生町と合併し、壬生町大字藤井となりました。

地名の由来は、集落に藤の木が多かったことによると伝えられています。

交通

藤井地区の西端を東武宇都宮線が通っていますが、地区内に駅はありません。最寄りの駅は壬生駅となります。

地区の北部を国道352号（日光西街道）が東西に走り、下野市や真岡市方面、壬生市街や鹿沼市方面へのアクセスを担っています。また、栃木県道183号下野壬生線が地区の中央部を東西に通過し、下野市と壬生市街を結んでいます。

地区内の施設

教育

栃木県立壬生高等学校
壬生町立藤井小学校

医療

壬生東診療所

史跡

円照寺：壬生氏ゆかりの寺院。
吾妻古墳：古代の古墳。
秩父王峯神社

世帯数と人口

2017年（平成29年）7月31日現在の世帯数と人口は以下の通りです。

世帯数：データなし
人口：データなし

まとめ

藤井地区は、豊かな自然と歴史に彩られた地域であり、農業や教育、史跡などが調和した魅力的な場所です。国道352号や県道183号などの交通網も整備されており、周辺地域との連携も良好です。

参考文献：
角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 9 栃木県』、角川書店、1984年 ISBN 4-04-001090-6、785-786ページ

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